【明瞭度/ライトエリア&ダークエリア】考え方まとめ(追記・修正中)

【概念空間論】

 

こんにちは、馬渕です。

 

このページでは【明瞭度】または【ライトエリア/ダークエリア】という概念をご紹介したいと思います。

 

これは概念空間論で使える概念の一つになります。

 

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概要

 

これからご紹介する、明瞭度やライトエリア/ダークエリアは、

 

人間の認知全体、特に物事への理解度認識の深さを直感的に表現するための考え方です。

 

この概念の最大の目的は、

 

私たちの認知活動や認知プロセス全体を、明瞭度という尺度を用いて管理すること

 

にあります。

 

基本の定義

 

まず、この概念の基本的な定義をご紹介します。

 

ライトエリア

ライトエリアとは、(自分の)物事への認識において、既に光によって照らされている「明るい領域」を意味します。

 

詳細な知識や情報&視覚的なイメージ等があり、明瞭でハッキリと認識できる領域です。

 

ダークエリア

ダークエリアとは、 (自分の)物事への認識において、未だ光によって照らされていない「暗い領域」を意味します。

 

詳細な知識や情報&視覚的なイメージがなく、不明瞭でハッキリと認識できない領域です。

 

この概念は、特に直感的にイメージできることがとても重要になります。

 

 

 

明瞭度とは?

 

このライトエリアとダークエリアという二つの領域には、重要な相違点があります。

 

それは、「明瞭度」です。

 

ライトエリアは、明瞭度が高く明るい領域(明示的、明瞭な領域)です。

ダークエリアは、明瞭度が低い暗い領域(暗示的、暗黙的な領域)です。

 

ダークエリアは未だ(自分の認識において)光が当たっていないために暗く、

 

明瞭度が低い領域なのですが、新しい知識・情報を得たり視覚的なイメージを集めることで明瞭度を高め、ライトエリアに塗り替えていくことができます。

 

明瞭度とは、このような光源の強さ/光による照度(明るい-暗い)のイメージによって、

 

私たちの物事への理解や認識の深さを直感的に把握するための尺度です。

 

この光による「明るいー暗い」という明瞭度のイメージには、様々な意味を重ね合わせることが可能です。

 

例えば、

 

知識・情報量の多さ/理解度の高さ/認識の深さ/概念の量や状態/視覚的なイメージの有無/言葉・語彙の豊富さ/言語化の度合い/記憶の鮮明さetc…

 

光のイメージによって直感的に理解できる範囲で、このように色々なニュアンスを持たせることができます。

 

 

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※こうした使用方法なかで、どの意味合いを選択するかは、実際の使用シーンに応じて自由に決めて頂いて大丈夫です。

 

この概念は、コンセプトは明確であるものの、定義(意味規定)をある程度緩やかにすることで、あらゆる分野・テーマ・シーンにおいて活用できるよう設計しています。

 

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認知全体を明瞭度の概念で管理しよう

 

この概念の最大の目的は、

 

私たちの認知活動や認知プロセス全体を、明瞭度という尺度を用いて管理すること

 

にあります。

 

(自分は)いまどのような知識を持っているのか?

反対に、どのような知識を持っていないのか?


(自分は)いま何を既に理解できているだろうか?

反対に何を未だ理解できていないだろうか?

(自分は)いま何を記憶できているだろうか?
反対に何を未だ記憶できていないだろうか?

 

この概念を用いると、このように自分の認識を自覚的に振り返り、はっきりと把握することができるようになります。

 

私も、いつも自分の認識を「明瞭度」の感覚で把握したうえで、徹底的に管理するようにしています。

 

この考え方を使用していただくと、メタ的な思考力/メタ的な記憶力を高め、学習や読書の効率を高める効果が期待できます。

 

また、特に学校や塾などの教育現場において、問題解決における共通言語として使用することで、コミュニケーションを促進することが可能です

 

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使い方パターン①

 

この概念の最も基本的な使用パターンは、「明瞭度」を物事への理解や認識の深さと対応させる方法です。

 

これは読書や勉強のシーンで使用することができます。

 

例えば、初めて学ぶ分野の著作の内容は、知識や情報が不足しているために、全体が暗い状態(ダークエリア)になっています。

 

そして、著作を読み進めていき、理解できる言葉(概念)や文章が増えると、ダークエリアに光が当てられ明瞭度が高まり、明るい状態(ライトエリア)の部分が増えていきます。

 

このようにして著作の内容全体をざっくりと把握し、同時にどの部分がどの程度の明瞭度(暗い-明るい)かをイメージしながら読書をしてみて下さい。
読書中に、このようにあなたの理解度や認識の深さを常にダークエリア/ライトエリアの明瞭度でイメージできると、メタ記憶の能力が劇的に向上します。
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使い方パターン②

 

この他にも、「明瞭度」の尺度を言葉・語彙の運用(言語化プロセス)について考えるために使用することもできます。

 

普段、私はプレゼンの練習をしているのですが、自分がスムーズに言語化できるテーマ/言語化ができないテーマをこの明瞭度によって把握しています。

 

この場合、この概念を次のような意味合いで使うことできます。

 

ライトエリア

自然と言葉・表現が思い浮かばず、自分の考えをスムーズに言語化できない暗黙的な領域のこと。 未だ言葉によって照らされていない、潜在的で暗い領域(分野、テーマ等)を意味する。

 

ダークエリア

自然と言葉・表現が思い浮かび、自分の考えをスムーズに言語化できる明示的な領域のこと。 既に言葉によって照らされている、顕在的で 明るい領域(分野、テーマ等)を意味する。

 

 

概念の使い方

例えば、プレゼンを行うとき、私は「思考の仕組み」というテーマであれば比較的流暢に話すことができます。

 

このテーマは私の専門の一つで、十分にインプット&アウトプットができているライトエリアであるためです。

 

ところが、例えば「おいしい料理の作り方」については、上手に話すことはできません。

 

私にとって、このテーマはインプットも実践経験も不足していて、言語化プロセスがスムーズにできないダークエリアだからです。

 

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こんな風に、自分の考えを言葉に置き換える「言語化プロセス」を直感的に理解&分析したいとき、この概念を活用することができます。

 

 

 

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この概念をお勧めしたい方

 

この概念は、例えば、次のような方におすすめです。

 

読書の効率を高めたい

記憶力を高めたい

学術的な研究をスムーズに進めたい

教育に携わる教師、講師の方

多くの学問分野を学び、記憶したい方

大量の情報を記憶したい方

 

最後に

 

今回は、明瞭度あるいはライトエリア/ダークエリアという概念をご紹介しました。

 

明瞭度やライトエリア/ダークエリアは、人間の認知、

 

特に物事への理解度認識の深さを直感的に表現するための考え方です。

 

 

 

これらの概念は、認知という抽象度が高いものを、図式的・構造的に把握するうえでとても役立ちます。

 

 

ぜひ活用していただけたら嬉しいです。

 

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