こんにちは、馬渕です。
このページでは【遷移度/明瞭度】という概念をご紹介したいと思います。
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遷移度
概念空間論では、無限に多様な概念の集合というものを考えます。
そして、私たちの認識の中において、
無限の多様な概念の集合が、どのように分布しているか(分布状態)
ということを考えます。
遷移度とは、認識領域におけるこの(無限あるいは有限の)概念の集合の分布や配分およびその変遷を把握/表現するための概念です。
■イメージ図

特に遷移度という概念では、
無遷移/全遷移という二つの状態を極として考え、
またその中間段階として無数のグラデーションを考えます。
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◆無遷移
無遷移とは、無限あるいは有限の概念の集合が、
すべてU領域(未知の領域)に属しており、K領域(既知の領域)には、いかなる概念も属していない状態です。
つまり、U領域(未知の領域)からK領域(既知の領域)へ、概念の集合がまったく移行していない状態のことです。
この無遷移のK領域は、白紙状態(タブラ・ラサ)と呼べると思います。
◆全遷移
これに対して、全遷移とは、無限あるいは有限の概念の集合が、
すべてK領域(既知の領域)に移行しており、
U領域(未知の領域)には、いかなる概念も属していない状態です。
この無遷移と全遷移の両極の間に、グラデーションとして中間段階があります。
何らかの基準と照らして、相対的に低遷移~高遷移の状態がある、と考えられる、ということです。
■無遷移/全遷移のイメージ

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明瞭度
明瞭度とは、人間の認識の状態および変化を、光のイメージによって把握する概念です。
人間の認識の状態、特に物事への理解度や認識の深さを直感的に表現するための考え方です。
特に、明瞭度という概念は、概念の影響や効果を理解するうえで重要です。
概念は、人間の思考のプロセスにおいて、
光学レンズのような役割を果たし、認識に大きな影響を及ぼします。
◆概念=光学レンズ

例えば、こういう認識の変化を体験したことがあると思います。
「わかった!」
「なるほど!」
「(問題が)解けた!」
これは、新しい概念が獲得され、認識が光によって照射された瞬間として考えることができます。
これを明瞭度という概念によって、明るい‐暗いというグラデーションによって把握/表現する訳ですね。
◆明瞭度のイメージ図
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参考:油絵の制作過程
明瞭度という概念は、イメージとして油絵の制作プロセスに非常に近いです。
こちらを参考にして下さい。
◆油絵の制作過程
油絵の制作は、支持体の準備、下描き、下塗り、彩色、仕上げといった幾つかの段階を経て進行する。まず支持体上に地塗りが施され、未分化の均一な平面が形成される。次に木炭や薄い油彩による下描きで、遠近法(パースペクティヴ)に基づく観点が画面に投影され、モチーフの輪郭線、比率、全体の配置関係が定められる。下塗りによって光と影、色面の大きな構造が構築され、彩色の層が重ねられることで質感・色調が生まれ、像が鮮明化する。仕上げに微妙な反射光や影の調整、ニス塗布が行われ、モチーフが立体的に統合される。認識の深まりを表す明瞭度の変化は、こうした絵画の多層的な制作過程に極めて近いものである。
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※補足:概念の2つの機能
概念空間論では、概念の集合(概念の空間)というものを考えます。
概念には、様々な機能があるのですが、次の二つが特に重要です。
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1.地理学的な機能
2.光学的な機能
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1.地理学的な機能
概念の地理学的な機能とは、大まかにいうと
概念が、認識の中で局所的に分布する、というものです。
この概念の局所的な存在の仕方によって、
思考できること/思考できないこと
理解できること/理解できないこと
問題解決ができる/問題解決ができない
このように思考・認識・問題解決プロセスにおける重要な分岐パターンが生じます。
概念空間論では、この地理学的な機能を測るメトリックとして、
遷移度という概念によって、概念の集合の分布を考えます。
2.光学的な機能
概念の光学的な機能とは、大まかにいうと
概念が、認識にたいして果たす光学的なレンズのような役割のことです。
概念空間論では、この光学的な機能の効果を測るメトリックとして、
明瞭度という概念によって、概念の集合の認識への影響を考えます。


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