こちらの記事で、考え方の集合を考える、という思考方法をご紹介しました。
このページでは、基本的には同じ手順になりますが、
参照平面という概念を通じて、考え方の集合を扱う方法をご紹介します。
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参照平面とは?
今回ご紹介する思考方法では、【参照平面】という概念を用います。
※【参照平面】の詳細については、こちらをご覧ください。

【参照平面】は、概念の集合から構成される平面のことなのですが、主に4つの重要な機能があります。
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第1の機能:概念の集合を自由に分類・グループ化できる
第2の機能:概念の集合に解釈を加え「〇〇の集合」を作れる
第3の機能:概念の集合を既知のグループと未知のグループに分ける
第4の機能:概念の集合を平面上に表示しかつ共有できる
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第1の機能として、自由に任意の概念の集合を作ることができる機能を持ちます。
第2の機能として、概念の集合に新しい解釈を加えて、
「概念の集合=〇〇の集合」というように、新しい集合を作ることができます。
今回は、概念の集合を考え方の集合として解釈して使用していきます。
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ステップ①「考え方の集合」を考える
参照平面とは、概念の集合から構成される平面のことでした。
自由に、任意の概念の集合を考えることができます。
さらに、概念の集合に解釈を加え、考え方の集合として扱います。
抽象化してモデル化してみると、次のような「考え方の集合」を考えることができます。
【考え方の集合】={考え方1,考え方2,考え方3,‥‥‥考え方n}
※以下は、考え方の集合の事例またはイメージ図です。
考え方の集合の事例
問題、問い、解、メタ、抽象、具体、前提、帰結、根拠、結論、場合、条件、分岐、パターン、観点、焦点、像、定義、分類、包摂、配置、分離、接続、分割、統合、全体、部分、構造、体系、要素、集合、順序、推移、変化、過程、変換、置換、識別、判断、評価、決定、解釈、認識、自覚、懐疑、明晰、不明瞭、明確、曖昧、十全、比較、対照、類推、推論(帰納、演繹など)、量的(単数、複数など)、質的、関係性(同等、類似、相違)、可能性(必然、偶然、蓋然)、仮定、仮説、理論、証明、論証、問題解決(現状、目標、計画、設計、戦略)、曲線、収束、発散etc…
これらの概念のリストは、考え方の集合としても扱えそうですよね。
もちろん様々な学問分野の概念の集合を考えると、それも「考え方の集合」として解釈することができるでしょう。

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ステップ②「既知の考え方/未知の考え方」を分類する
【参照平面】には、第3の機能として、
概念の集合を既知のグループと未知のグループに区分する、という働きがあります。
この第3の機能を用いると、これまでに構成した「考え方の集合」を、
さらに既知の考え方のグループと未知の考え方のグループに分類することができます。
つまり、既存の古い考え方のグループ、新しい考え方のグループに分けるのですね。
特に後者の「未知の考え方」のなかに、当該の問題を解決するうえで必要な最適な考え方が含まれています。

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ステップ③「既存の考え方」から「新しい考え方」へ
このように「考え方の集合」を準備できたら、参照平面を眺めながら、
「既存の考え方」に囚われずに、次々と未知の考え方に遷移(シフト)していく
ということを考えます。
概念空間論では、基本的に、人間の思い込みや信念、認知バイアスなどを前提として思考していきます。
この思い込みや信念は、我々が直面する問題の解決を妨げる最大の障害だと考えられます。
参照平面を通じて、考え方の集合というシステムを使えば、必ず何らかの思い込みを含んでいる、「現在の自分の考え方」を疑うことが原理的に保証されます。

この集合上の要素を次々と移行するとき、最大のポイントになるのが、問い(質問)を立てることです。
人間の思考は「問い」によって導かれ、その内容や方向性が決定されるからです。
そのため、「考え方の集合」のなかで次々と新しい要素=考え方に移行するため、こんな風に質問を投げ掛けます。
質問①現在の自分の考え方には、どんな思い込みがあるだろうか?
質問②自分にとっての未知の考え方(新しい考え方)とは何だろうか?


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