こんにちは、馬渕です。
今回は、目標達成のための重要なワークとして、行動リストの書き方をご紹介したいと思います。
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ワーク解説①
紙とペンを準備して、次の質問について考え答えを書き出してみて下さい。
ワークのやり方はとても簡単です。
まず、あなたの現在の目標や人生で実現したいことを書き出してみて下さい。
仕事の成績を上げる/英語など語学系の資格を取る/数学など、特定の学問の知識を増やす/起業する/本を出版する…
この目標は大きなものでもいいし、もっと些細なものでもOKです。
具体的な行動リストを作成する例を幾つか挙げてみます。
行動リストの事例①
今回は、分かりやすいので「起業」を例に挙げてみます。
「起業する」というのは、それ自体が一つの言葉(動詞)で表現できてしまいますが、実際には、さらに多くの小さな行動の組み合わせでできるプロセスだと考えられます。
「起業すること」を始めるために、どのような具体的な行動が必要でしょうか。
例えば、以下のような行動が考えられるかもしれません。
■起業して収入を得る
▢ビジネスの用語を調べる
▢ビジネスモデルを学ぶ
▢市場・マーケットの調査をする
▢起業する分野・テーマを決める
▢見込み客のニーズを調査する
□新しい商品・サービスを構築する
▢集客・マーケティングの本を読む
▢色々な人の情報発信を分析する
▢起業のコストを計算する
▢開業届を出す
etc…
途中でやめてしまっていますが、このリストはさらに詳細に書き続けることができます。
このように書き出していくと、目標達成に必要な具体的な行動が明確になります。
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行動リストの事例②
もう一つ、今度は「論文を完成させる」という目標の事例を挙げてみます。
■目標;論文を完成させる
具体的な行動のリスト↓↓
□論文のタイトルを決定する
□英文で論文の要旨を書く
□論文の章立てを決める
□参考文献のリストを作成する
□全体をプリントして修正する箇所を見つける
□赤ペンで修正用の文章を書き込む
□挿入する図版を作成する
□各節を推敲・校正する
□投稿する学会の候補・選択肢を幾つか決める
etc…
行動リストの事例③
もう一つ、「海外旅行」を例に挙げてみたいと思います。
■目標;海外旅行に行く
▢旅行の行き先を決める
▢滞在場所・ホテルを決める
▢人数(一人で行く/誰かと一緒に行く)を決める
▢期間・何泊するかを決める
▢どの空港を使うかを決める
▢旅行の費用・コストを調べる
▢飛行機のチケットを予約する
▢荷物をまとめる
etc…
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ワーク解説②細分化してみよう
ある程度の量の行動リストが書き出せたら、次のステップに進みます。
この行動リストをさらに細分化するとどうなるだろうか?
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こちらのワークの最大のポイントは、行動のリストを「細分化」することです。
例えば、先ほど挙げた「海外旅行に行く」という行動は、
一見するとそれ自体が「一つの行動」のように感じてしまいます。
誰かと会話をするなども、「今度ハワイに旅行に行くんだ」というように
簡単な一つの動作(アクション)であるかのように語られます。
ところが、実際には、この行動の中にはもっと「小さな行動」が多く含まれていますよね。
これと同様に、自分が実現したいこと・達成したい目標に対して、
できる限り多くの細分化した行動のリストを作成し、目標達成までのプロセスの詳細を可視化していきます。
行動リストを細分化できるほど、その目標を達成できる可能性は上がっていくと考えられます。
では、目安としては、行動リストをどれくらい細分化すればいいでしょうか?
参考にしてほしいのが、こちらの基準です↓
分かりやすく言うと
殆どノータイム(またはローコスト)ですぐに行動を起こせるようになるまで
というのが一つの基準になると思います。
以下の図をご覧ください。
左サイドは、目標に対してどんな行動を起こせばいいか分からずに困っている状態です。
右サイドは、目標を達成するために、具体的にどんな行動を起こせばいいか明確にできており、
あとはその行動リストを淡々と実行するだけでOKな状態になっています。
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明瞭度を高めよう
この行動リストは、一見すると地味であまり大事ではない作業だと感じられるかもしれません。
ところが、このワークにはとても重要な意図があります。
それは、
「どの具体的な行動(原因)が、どのように目標達成(結果)に結び付くか」
これをハッキリと見えるようにすることです。
これはとても重要なポイントなのですが、
行動リストは、大量の項目を書くことも重要なのですが、最大のポイントは、
「具体的にどのような行動(原因)を実行すると、どのような成果(結果)が得られ、目標を達成できるのか」
この点がはっきりと見える(分かる)ようになることです。
つまり、
自分の認知の全体を常に把握し、管理(マネジメント)できるようになることが重要
ということですね。
この見える(分かる)というところは、少し難しい部分なのですが、
このブログでは、明瞭度という概念をご紹介していますので、こちらもご参考いただけたらと思います。
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普段、私はライフワークとして概念の研究・開発に取り組んでいます。
概念空間論という考え方を社会的に普及するための活動をしているのですが、
以前は、どうすればこの目標が達成できるか、全く分からない時期がありました。
まだ社会に存在しない、抽象的な概念を人に伝えることは、なかなかに難しい…。
ところが、以前に計画を立てているとき、自分なりの行動計画の作り方のコツが掴めた時がありました。
それ以降、毎日何を実行すれば、自分の目標を達成できるのかがわかるようになったのです。
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行動リストを書く最大の目的は、明瞭度を高めること
=目標達成を達成するために、具体的にどのような行動を起こせばいいか、頭の中でハッキリと認識できること
だとイメージしてみて下さい。
この明瞭度という概念を深いレベルでご理解いただければ、目標達成までの時間を大幅に短縮できると思います。
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最後に
今回は、行動計画の立て方をご紹介しました。
以前、私は考え過ぎて行動に移せないことがよくあったのですが、
今回ご紹介する考え方を身に着けてから、自分がやりたいと思ったことをすぐに実行できるようになり、目標を達成できる確率がかなり高まりました。
現在は、常に行動リストを把握していて、毎日それを実行するようにしています。
もし自分の持っている日々の行動リストを十分に細分化できると、目標を達成できる確率は大幅に上がると思うので、
目標達成に興味がある方は、ぜひ取り組んでもらえたらと思います。
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