こんにちは、馬渕です。
このページでは【遷移度/明瞭度】という概念をご紹介したいと思います。
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概念の2つの機能
地理学的な機能
遷移度とは、認識領域における概念の集合の分布や配分およびその変遷を把握/表現するための概念で
光学的な機能
念とは光学レンズのようなもので、新しい概念を獲得すると、その過程で認識領域の特定の部分が照射される。明瞭度の変化は、この変化を捉える概念である。
明瞭度は、簡単に言えば、物事についての認識の深まりや理解の深さ、認識の変容の程度を表すものといえる。この概念では、認識を明るい‐暗いというグラデーションによって捉える

遷移度
無遷移とは、無限あるいは有限の概念の集合が、すべてU領域(未知の領域)に属しており、K領域(既知の領域)には、いかなる概念も属していない状態である。つまり、U領域(未知の領域)からK領域(既知の領域)へ、概念の集合がまったく移行していない状態である。この無遷移のK領域は、白紙状態(タブラ・ラサ)と呼べるだろう。これに対して、全遷移とは、無限あるいは有限の概念の集合が、すべてK領域(既知の領域)に移行しており、U領域(未知の領域)には、いかなる概念も属していない状態である。
このモデルにおいては、あらゆる概念というのは、U領域から招来するものである。
この無遷移/全遷移という極は、基本的には仮定的あるいは理想的な状態としてある。特に無限に多様な概念の集合の場合、それがすべてK領域に遷移することは起こり得ないからである。無遷移の状態は、後述の事例のケースのように、問題解決や学習プロセスの初期段階として考えると、特に有用である。現実がどうあれ、これらの極を認識のモデルの一部として想定することには大きな意義がある。
この無遷移と全遷移の両極の間に、グラデーションとして中間段階がある。何らかの基準と照らして、相対的に低遷移~高遷移の状態がある、と考えてもよいだろう。


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明瞭度
人間の認知全体、特に物事への理解度や認識の深さを直感的に表現するための考え方です。
この概念の最大の目的は、
私たちの認知活動や認知プロセス全体を、明瞭度という尺度を用いて管理すること
にあります。
参考:油絵の制作過程
油絵の制作過程は、支持体の準備、下描き、下塗り、彩色、仕上げといった幾つかの段階を経て進行する。まず支持体上に地塗りが施され、未分化の均一な平面が形成される。次に木炭や薄い油彩による下描きで、遠近法(パースペクティヴ)に基づく観点が画面に投影され、モチーフの輪郭線、比率、全体の配置関係が定められる。下塗りによって光と影、色面の大きな構造が構築され、彩色の層が重ねられることで質感・色調が生まれ、像が鮮明化する。仕上げに微妙な反射光や影の調整、ニス塗布が行われ、モチーフが立体的に統合される。認識の深まりを表す明瞭度の変化は、こうした絵画の多層的な制作過程に極めて近いものである。


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