こんにちは、馬渕です。
このページでは、【参照平面】の4つの主要な機能のうち、第1の機能と第2の機能についてご紹介します。
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【参照平面】の4種の機能とは?
【参照平面】は、大きく分けて次の4つの主要な機能を持っています。
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第1の機能:概念の集合を自由に分類・グループ化できる
第2の機能:概念の集合に解釈を加え「〇〇の集合」を作れる
第3の機能:概念の集合を既知のグループと未知のグループに分ける
第4の機能:概念の集合を平面上に表示しかつ共有できる
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以下では、このなかで第1の機能と第2の機能について、順番にお話ししていきます。
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【参照平面】の第1の機能――分類&グループ化
【参照平面】の第1の機能は、概念の集合の分類・グループ化です。
「無限に多様な概念の集合」という考え方が、参照平面でも重要になります。
【参照平面】は、「無限に多様な概念の集合」を自由に分類・グループ化する機能をもっています。
例えば、「無限に多様な概念の集合」には、これまでに人類が歴史のなかで創造してきた、ありとあらゆる概念が含まれます。
もちろん、既存の様々な学問の概念はすべて、この中に含まれています。
また既に人類が獲得してきた既知の概念だけでなく、
未だ人類が全く得ることができていないような、未知の概念もすべて、
この「無限に多様な概念の集合」の中に含まれています。
参照平面では、こうした可能性として存在しうる限りのありとあらゆる概念、
すなわち無限に多様な概念の集合を、自由に分類&グループ化できるのです。
この参照平面の機能によって、無限に多様な概念の集合というとても抽象的なものを、かなり扱いやすくなります。
事例①日常的な概念の集合
概念の集合として、最もわかりやすいのは一般的な概念の集まりです。
概念の集合の事例
人間、動物、神、三角形、自然数、円柱、善悪、机、鉛筆、りんごetc…
これは日常生活の中でよく使う普通の概念を、概念の集合としてまとめたものですが、
私たちは、思考、読書、勉強、会話などのシーンでこれらの言葉を使うことがありますよね。
このように、任意の概念を集めてグループ化したものを、概念の集合と考えることができます。
事例②学問的な概念の集合
ほかにも、学問的な概念の集合というものを考えることができます。
無限に多様な概念の集合から、例えば、様々な学問上の概念の集合を抽出・ピックアップして、
「学問的な概念の集合」を作ることができるのですね。
以下は、
事例①哲学的な概念の集合
存在/無、実体、形相/質料、イデア、魂、神、コギト、方法的懐疑、神=自然、モナド、充足理由率、実存、エポケー、脱構築、アポリア、主観/客観、無知の知、力への意志、持続、差異、反復etc…
こうした概念の集合は、もちろん他の学問分野でも考えることができます。
次の事例は、論理学的な概念の集合です。
事例②論理学的な概念の集合
(前提、帰結、推論、命題、真偽、肯定/否定、演算、真理値、論理式、帰納/演繹法、逆、裏、対偶、仮定、同値、包含、矛盾、誤謬、論理関数、量化子、命題変数etc…)
以下は、生物学的、あるいは生理学的な事例です。
事例③生物学的、または生理学的な概念の集合
(細胞、組織、臓器、系統、ホルモン、神経伝達、心拍数、呼吸、血圧、体温、代謝、エネルギー、酸素供給、栄養素、ATP、筋肉収縮、神経系、内分泌系、循環系、消化系、etc…)
学問的な概念の集合について、こちらの記事でもう少し掘り下げてご紹介していますので、ぜひご覧下さい。
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【参照平面】の第2の機能――概念の解釈
【参照平面】には、もう一つ重要な機能があります。
【参照平面】の第2の機能は、概念の集合に解釈を加え、新しい「〇〇の集合」を作ることです。
これは、無限に多様な概念の集合を分類&グループ化したうえで、
概念を、考え方、観点、像など、様々なものを表現するものと解釈し表示する
(アイディア・パースペクティヴ、イメージ)
という機能です。
冒頭で、概念空間論では、(無限に多様な)概念の集合を扱うとお話ししましたが、
参照平面では、概念の集合を、そのまま(無限に多様な)考え方の集合、観点の集合、像の集合などとして扱うことができるのです。
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「考え方の集合」を考えよう
概念の集合から、そのまま考え方の集合を作ることができます。
この考え方の集合の使い方や基本のステップについては、こちらの記事で紹介をしているので、ぜひご覧下さい。
「観点の集合」を考える
概念の集合からは、他にも観点の集合(パースペクティヴの集合)を構築することも可能です。
この事例として、次の記事がおすすめです。
他にもいろいろな使い方ができます
概念の集合には、他にも数えきれないほどの応用方法が考えられます。
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【参照平面】の第1&第2の機能まとめ
ここまでお話しした【参照平面】の2つの機能をまとめると、次のようになります。
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①「無限に多様な概念の集合」を自由に分類・グループ化できる
②「概念の集合」を、概念が表現できるものであれば「〇〇の集合」と解釈できる
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