【ライトエリア/ダークエリア】考え方まとめ

【概念の解説】

 

こんにちは、馬渕です。

 

ここでは【ライトエリア/ダークエリア】という概念をご紹介したいと思います。

 

この概念は、私たちの物事への理解度や認識の深さを直感的に表現することができる考え方です。

 

この考え方を利用すると、例えば、読書や勉強に取り組むシーンにおいてメタ的な記憶力を高め、効率を高める効果が期待できます。

 

また、特に学校や塾などの教育現場において、問題解決における共通言語として使用することで、コミュニケーションを促進することが可能です。

 

どの分野に携わる方でもお役に立つと思うので、ぜひ最後までお読み頂けたらと思います。

 

こんな方におすすめです

読書の効率を高めたい

記憶力を高めたい

学術的な研究をスムーズに進めたい

教育に携わる教師、講師の方

読書会などのイベントを開催している方

多くの学問分野を学び、記憶したい方

大量の情報を記憶したい方

 

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基本の定義

 

まず、この概念の基本的な定義をご紹介します。

 

ライトエリア

ライトエリアとは、(自分の)物事への認識において、既に光によって照らされている「明るい領域」を意味します。

 

詳細な知識や情報&視覚的なイメージ等があり、明瞭でハッキリと認識できる領域です。

 

ダークエリア

ダークエリアとは、 (自分の)物事への認識において、未だ光によって照らされていない「暗い領域」を意味します。

 

詳細な知識や情報&視覚的なイメージがなく、不明瞭でハッキリと認識できない領域です。

 

この概念は特に直感的にイメージできることが重要で、基本の定義・考え方はこれだけです。

 

 

 

明瞭度とは?

 

このライトエリアとダークエリアという二つの領域には、重要な相違点があります。

 

それは、「明瞭度」です。

 

ライトエリアは、明瞭度が高く明るい領域(明示的、明瞭な領域)です。

ダークエリアは、明瞭度が低い暗い領域(暗示的、暗黙的な領域)です。

 

ダークエリアは未だ(自分の認識において)光が当たっていないために暗く、明瞭度が低い領域なのですが、新しい知識・情報を得たり視覚的なイメージを集めることで明瞭度を高め、ライトエリアに塗り替えていくことができます。

 

明瞭度とは、このような光源の強さ/光による照度(明るい-暗い)のイメージによって、私たちの物事への理解や認識の深さを直感的に把握するための尺度なのです。

 

この光による「明るいー暗い」という明瞭度のイメージには、様々な意味を重ね合わせることが可能です。

 

例えば、

 

知識・情報量の多さ/理解度の高さ/認識の深さ/概念の量や状態/視覚的なイメージの有無/言葉・語彙の豊富さ/言語化の度合い/記憶の鮮明さetc…

 

光のイメージによって直感的に理解できる範囲で、このように色々なニュアンスを持たせることができます。

 

 

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※こうした使用方法なかで、どの意味合いを選択するかは、実際の使用シーンに応じて自由に決めて頂いて大丈夫です。

 

この概念は、コンセプトは明確であるものの、定義(意味規定)をある程度緩やかにすることで、あらゆる分野・テーマ・シーンにおいて活用できるよう設計しています。

 

 

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使い方パターン①

 

この概念の最も基本的な使用パターンは、「明瞭度」を物事への理解や認識の深さと対応させる方法です。

 

これは読書や勉強のシーンで使用することができます。

 

例えば、初めて学ぶ分野の著作の内容は、知識や情報が不足しているために、全体が暗い状態(ダークエリア)になっています。

 

そして、著作を読み進めていき、理解できる言葉(概念)や文章が増えると、ダークエリアに光が当てられ明瞭度が高まり、明るい状態(ライトエリア)の部分が増えていきます。

 

このようにして著作の内容全体をざっくりと把握し、同時にどの部分がどの程度の明瞭度(暗い-明るい)かをイメージしながら読書をしてみて下さい。
読書中に、このようにあなたの理解度や認識の深さを常にダークエリア/ライトエリアの明瞭度でイメージできると、メタ記憶の能力が劇的に向上します。
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使い方パターン②

 

この他にも、「明瞭度」の尺度を言葉・語彙の運用(言語化プロセス)について考えるために使用することもできます。

 

普段、私はプレゼンの練習をしているのですが、自分がスムーズに言語化できるテーマ/言語化ができないテーマをこの明瞭度によって把握しています。

 

この場合、この概念を次のような意味合いで使うことできます。

 

ライトエリア

自然と言葉・表現が思い浮かばず、自分の考えをスムーズに言語化できない暗黙的な領域のこと。 未だ言葉によって照らされていない、潜在的で暗い領域(分野、テーマ等)を意味する。

 

ダークエリア

自然と言葉・表現が思い浮かび、自分の考えをスムーズに言語化できる明示的な領域のこと。 既に言葉によって照らされている、顕在的で 明るい領域(分野、テーマ等)を意味する。

 

 

概念の使い方

例えば、プレゼンを行うとき、私は「思考の仕組み」というテーマであれば比較的流暢に話すことができます。

 

このテーマは私の専門の一つで、十分にインプット&アウトプットができているライトエリアであるためです。

 

ところが、例えば「おいしい料理の作り方」については、上手に話すことはできません。

 

私にとって、このテーマはインプットも実践経験も不足していて、言語化プロセスがスムーズにできないダークエリアだからです。

 

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こんな風に、自分の考えを言葉に置き換える「言語化プロセス」を直感的に理解&分析したいとき、この概念を活用することができます。

 

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概念のメリット&活用シーン

 

具体的な定義/考え方/使用方法についてお話できたので、この概念を使用するメリットについて簡単にご説明させて頂きます。

 

現代社会の複雑な問題を多角的に理解・把握できる

言葉や文章(テキスト)のもつ多義性を十全に把握する

思い込み、主観性、認知バイアスを原理的に回避・解消できる

あらゆる分野・テーマの問題解決において共通言語・ツールとして活用できる

人間が直面するあらゆる問題・テーマに対して、より自由に思考できる

対話や議論における前提やパースペクティヴを共有できる

etc…

 

【明瞭度】あるいは【ライトエリア/ダークエリア】という概念を使うと、自分の認識(物事へのとらえ方)に対して自覚的に振り返るきっかけになります。

 

これが、私がこの概念を広めたいと思う最大の理由です。

 

私たち人間は、「自分の認識について自覚する」という高度な認知が可能ではあるものの、いつでも・誰でもできる訳ではなく、ある程度難易度が高いと言えると思います。

 

ところが、もしメタ記憶をはじめとしたメタ認知能力が向上します。

 

◆使用可能シーン

学校、塾の授業

(中学、高校)

大学の講義

 

読書(会)

 

仕事のシーン

 

最後に

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

現在、団体・法人様向けに、この概念を含む幾つかの概念の導入方法をご提案するサービスをご用意しています。

 

もしご興味持っていただいた方は、こちらの記事をご覧下さい。

 

団体&法人様向けサービス
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補足2.概念の本質

 

※この概念の本質的な意図をお話しします。最も深い部分に興味を持って下さる方のみお読み頂けたらと思います。

 

 

 

しかし、この概念を用いる限り、恐らく自分の認識を自覚的に振り返り、はっきりと把握することに役立つと思います。

 

実際に、私自身いつも自分の認識を「明瞭度」の感覚で把握したうえで、徹底的に管理しており、その重要性を痛感しています。

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