こんにちは、馬渕です。
今回は、転覆地図論における重要な概念【図と地】についてご紹介します。
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図と地(Figure and ground)は、
ゲシュタルト心理学における基本的な考え方です。
デンマークの心理学者エドガー・ルビン(Edgar Rubin)氏が提唱した概念です。
図(figure)とは、私たちの意識のなかで特に注目されている対象のことを
地(ground)とは、その図を成立させる背景や土台となる部分を指します。
図➡形態や輪郭がはっきりと見え、手前に浮き出ているように感じる
地➡図の背後に広がる背景として退いて感じられる
このような図をご覧になったことがある方は多いのではないでしょうか。
◆ルビンの壺(Rubin’s vase)

ルビンの壺(Rubin’s Vase)は、先ほどのデンマークの心理学者エドガー・ルビン氏が考案した有名な錯視図形ですね。
中央の白い部分に注目すると、壺が見えますが、
左右の黒い部分を意識すると、向かい合う二人の横顔が見えます。
この図形の特徴は、「図」と「地」が入れ替わることです。
同じ図形であっても、何を図として認識するかによって世界の見え方が変化してしまうのですね。
これは「図と地」の関係を説明する最も代表的な例です。
ウサギとアヒルの錯視(Rabbit-Duck illusion)

ウサギとアヒルの錯視(Rabbit–Duck Illusion)は、
一つの絵がウサギにもアヒルにも見える多義図形です。
この図形では、背景(地)はほとんど変化せず、同じ図そのものの解釈が切り替わります。
妻と義母 (My Wife and My Mother-In-Law)

③妻と義母(My Wife and My Mother-In-Law)は、
一枚の絵が若い女性にも老婆にも見える多義図形です。
この絵のオリジナルは作者不詳ですが、
1915年に、イギリスの漫画家 W・E・ヒル(William Ely Hill)が
アメリカの雑誌『Puck』に改作・掲載したことで世界中に広く知られるようになったそうです。
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■転覆地図論における用語法としての図と地
当サイトでご紹介している転覆地図論では、
この概念をアレンジして、
人間の思考や認識の構造について理解を深めたり、
新しい問題解決の方法論やアプローチとして応用します。
以下は、イメージ図です。

転覆地図論において
図(Figure)とは、現在のクライアントがもつ認識の構造です。
地(Ground)とは、その認識の背景に描かれる新しい構造です。
図とは、クライアントが抱える問題を描いたものを指します。
もう少し具体的に言えば、
悩みや課題を思考ループの形で明確にしたものです。
地とは、その図に対して描かれる新しい背景のことで、
既存の図を解体する力をもつものです。
※前提、価値観、世界観、枠組みなどの背景全体を指します。
🟠 問題(図)
↓
🟦 背景(地)
図は単独で存在するものではなく、必ず何らかの地の上に現れます。
■問題解決の方法としての図と地
転覆地図論では、図を直接操作するのではなく
その図にたいして新しい背景を考えます。
クライアントが直面する問題としての図を、その中に埋め込むと問題が自然に溶け、解体されてしまうようにするのです。

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