こんにちは、馬渕です。
今日のテーマは、「数の尺度」から自由になろう、というものです。
学校のテストの点数・成績とか、
年齢とか、
給料や年収とか、
仕事の売り上げとか、
SNSのフォロワー数とか、
体重のような身体的な数値とか…
このような数字(数的な尺度)について、自分の中にある思い込みを考える、ということをしたいと思います。
なぜ、この数の尺度の話をしたいかというと、やはりこのモノサシは、とても強力に私たちの心を縛り付けていると思うからです。
例えば、このような言葉を聞いたことはありませんか?
〇〇歳までに結婚しなさい!
テストの点数を上げないとダメだよ
あるいは、数を通じた比較によって、
自分より、相手のほうがすごい/優れている
(自分はダメだ、相手より劣っている)
自分より、相手はダメだ/劣っている…
(自分はすごい、相手より優れている…)
こんな風に感じることは、とても多いのではないでしょうか。
また、もしかすると、過去に誰かから他人と「数字」で比較され、嫌な思いをした経験があるかもしれません。
今日は、こういう数の尺度(モノサシ)から抜け出そう、というテーマでワークを紹介します。
※ワークのやり方を紹介するので、ご興味ある方はぜひ取り組んでみてください。
※こうした信念や思い込みを探す練習を重ねることは、うつ病のような苦しい心の状態を緩和・解消するうえでとても重要です。
ワークのやり方
ステップ①
「自分は、誰と何を比較しているのか?」を考える
※数的な尺度は、他人との比較が関係するケースが多いです。
そのため、兄弟姉妹、友人、同僚、知人、有名な人など…あなたが比較して自分を責めたり、落ち込んでしまう人を探してみてください。
ステップ②
「その数字は、本当は何を意味するのか?」を考える
この数字は、具体的に何を意味するのだろう?
例えば、SNSの誰かの「数万人のフォロワー数」がすごいと思うケースを考えてみます。
このとき、数字そのものではなく、その数字にあなたが感じている意味を考えてみて下さい。
例えば、「数万人のフォロワー」は、あなたにとって
「社会的に評価されている」「人気者である」「人として魅力がある」「頭がいい」「影響力がある」「人の役に立っている」「才能がある」
などを意味するかもしれません。
ステップ③
「本当に、それは自分が求めている形なのか?」を考える・疑う
例えば、自分が望むビジネスの形はAなのに、比較相手は全く別の分野Bで活躍してるというように、本来成功の定義や形は人によって全く異なるのに、他人と同じになろうとしてしまうことがよくあります。
あなたが比較してしまう相手、あるいは数字が意味するものは、本当にあなたが求めているものでしょうか。
あなたにとっての人生の充実の形と、他人の形は同一でしょうか?
この点について、ご自身の中にある無意識の信念(思い込み)を考えてみてください。
ステップ④
最後に、「自分の本来の目標/人生の独自の充実の形/理想的な状態」を改めて考えて明確にする、ということをしてみて下さい。
「本当は、これは自分が求める形ではなかった」
「本当は、私にとって大事なことはこれだった」
このような気付きが起こるまで思い込みを疑います。
ご興味ある方は、ぜひ紙に書きながら取り組んでみて下さい。
最後に
普段、私は人間の「思い込み」の研究をしています。
思い込みといっても、認知バイアス、ステレオタイプ、社会における差別・偏見、スティグマ、信仰など、様々な形があるのですが…
思い込みは、人生に極めて大きな影響を及ぼしていますが、普段は全く意識することができません。
この「意識することができない」という特性こそ、思い込みの厄介なところであり、同時に面白い部分だと思います。
以前に、私も時間を掛けて何度もこのような数的な尺度の信念を外すことに取り組んだことがあります。
そのとき、とても大きな思い込みが幾つも見つかり、それを解除できたときに心の状態が劇的に改善する経験ができました。
そうそう、いま私のnote、Twitter、YoutubeなどのSNSはすべて弱小アカウントなのですが、これもまったく気にしていません
今回のようなワークを通じて、思い込みを外すための思考の動かし方を体感で掴んで頂けたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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