・・・・
■諸学問メタ学習講座・テキスト資料
学問の歴史
世界史
■先史・古代
序章 先史の世界■古代
古代オリエント世界/ギリシア世界/ローマ世界
インドの古典文明/東南アジアの諸文明/中国の古典文明/南北アメリカ文明
草原の遊牧民とオアシスの定住民/北方民族の活動と中国の分裂/東アジア文化圏の形成■中世
イスラーム世界の形成/イスラーム世界の発展/インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化/イスラーム文明の発展
西ヨーロッパ世界の成立/東ヨーロッパ世界の成立/西ヨーロッパ中世世界の変容/西ヨーロッパの中世文化
トルコ化とイスラーム化の進展/東アジア諸地域の自立化/モンゴルの大帝国■近世
東アジア世界の動向/清代の中国と隣接諸地域/トルコ・イラン世界の展開/ムガル帝国の興隆と東南アジア交易の発展
ヨーロッパ世界の拡大/ルネサンス/宗教改革/ヨーロッパ諸国の抗争と主権国家体制の形成
重商主義と啓蒙専制主義/ヨーロッパ諸国の海外進出/17~18世紀のヨーロッパの文化と社会■近代
産業革命/アメリカ独立革命/フランス革命とナポレオン
ウィーン体制の成立/ヨーロッパの再編と新統一国家の誕生/南北アメリカの発展/19世紀欧米の文化
オスマン帝国支配の動揺と西アジア地域の変容/南アジア・東南アジアの植民地化/東アジアの激動
帝国主義と列強の展開/世界分割と列強対立/アジア諸国の改革と民族運動
第一次世界大戦とロシア革命/ヴェルサイユ体制下の欧米諸国/アジア・アフリカ地域の民族運動/世界恐慌とファシズム諸国の侵略/第二次世界大戦
戦後世界秩序の形成とアジア諸地域の独立/米ソ冷戦の激化と西欧・日本の経済復興/第三世界の台頭と米ソの歩み寄り/石油危機と世界経済の再編■現代
社会主義世界の変容とグローバリゼーションの進展/途上国の発展と独裁政権の動揺/地域紛争の激化
※出典:『詳説世界史研究』(山川出版社)目次を一部修正
■古代(ギリシア哲学)
①ソクラテス以前――自然学者とソフィスト/
②アテネ時代――ソクラテス/プラトン/アリストテレス/
③ヘレニズム時代~帝政ローマ
小ソクラテス派/エピクロス派/ストア派/懐疑主義/ローマ・ストア哲学/新プラトン主義
■中世
●教父哲学
ユスティノス/テルトゥリアヌス/エイレナイオス/ニュッサのグレゴリオス/ディオニュシオス・アレオパギテース/アウグスティヌス
●スコラ哲学
①前期スコラ学――11~12世紀の思想
ボエティウス/カンタベリーのアンセルムス/ペトルス・ロンバルドゥス、ペトルス・アベラルドゥス
②盛期スコラ学――13世紀の思想
トマス・アクィナス/ボナヴェントゥラ/ラテン・アヴェロエス主義
③後期スコラ学――14世紀の思想
ドゥンス・スコトゥス/ウィリアム・オッカム
■近代の哲学――16~18世紀
●人文主義
●ルネサンス思想――マキアヴェッリ/
●モラリスト――モンテーニュ/パスカル/
●大陸合理論――デカルト/スピノザ/ライプニッツ、
●イギリス経験論――ロック/ヒューム
■近代――18世紀
●啓蒙思想――フランス啓蒙主義/ドイツ啓蒙哲学/ルソー
●ドイツ観念論――カント/フィヒテ/シェリング/ヘーゲル
●功利主義――ベンサム/ミル
■近代の哲学――19世紀●実存主義――キルケゴール
●マルクス主義――マルクス
●ニーチェ
●精神分析学――フロイト
●生の哲学――ベルクソン
●プラグマティズム――パース/ジェームズ
■現代の哲学―― 20世紀
エピステモロジー(科学認識論)
構造主義――ソシュール/ラカン/レヴィ=ストロース/バルト/アルチュセール/
現象学――フッサール/ハイデガー/サルトル/メルロ=ポンティ/レヴィナス/
解釈学――ガダマー
フランクフルト学派――ベンヤミン/アドルノ/ホルクハイマー
ポストモダン?――ドゥルーズ/フーコー/デリダ
英米哲学――フレーゲ/ラッセル/ホワイトヘッド/分析哲学ーーウィトゲンシュタイン/論理実証主義/日常言語学派
■原始~古代(紀元前5000年〜0年)
原始美術、古代オリエント、ギリシア美術、ローマ美術
■中世Ⅰ(紀元0年〜10世紀)
初期キリスト教美術、ビザンティン美術、初期中世の美術
■中世Ⅱ(11〜14世紀)
ロマネスク美術、ゴシック美術、国際ゴシック美術
■近世Ⅰ(15〜16世紀)
初期ルネサンス美術、盛期ルネサンス美術、マニエリスム、北方ルネサンス
■近世Ⅱ(17〜18世紀)
バロック美術、ロココ美術
■近代Ⅰ(19世紀)
新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派、新印象主義
■近代Ⅱ(1900年頃まで)
後期印象派、ポン・タヴェン派、ナビ派、象徴主義■現代Ⅰ(1900~1945年頃)
フォーヴィスム、ドイツ表現主義、キュビスム、未来派
オルフィスム、絶対主義、構成主義、デ・スティル
幾何学的抽象、抽象芸術、エコール・ド・パリ
素朴派、ダダイズム、形而上絵画、シュルレアリスム
■現代Ⅱ(1945年~)
ポストモダン、抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップ・アート、1960年以降の美術
学問の分類(一部)
参考;学問の一覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E5%95%8F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
■哲学
自然哲学、形而上学、存在論、倫理学、論理学、認識論、合理主義、経験主義、ドイツ観念論、功利主義、実証主義、マルクス主義、プラグマティズム、現象学、新カント派、実存主義、論理実証主義、分析哲学、解釈学、構造主義、批判理論、ポスト構造主義、言語哲学、心の哲学、科学哲学、ポストモダン
■(数理)論理学
命題論理、述語論理、古典論理、高階論理、様相論理、証明論、モデル理論、再帰理論、
直観主義論理、
■統計学
記述統計学、推測統計学、確率論、多変量解析、時系列解析、ベイズ統計学
■心理学
認知心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学、教育心理学、産業・組織心理学、神経心理学、健康心理学、比較心理学
■経済学
古典派経済学、マルクス経済学、マクロ経済学、ミクロ経済学、計量経済学、国際経済学、開発経済学、公共経済学、行動経済学、環境経済学
■言語学
音声学、音韻論、形態論、統語論 (統辞論)、意味論、語用論など
数学
■幾何学
ユークリッド幾何学、非ユークリッド幾何学、位相空間論、多様体論、代数トポロジー■代数学
線形代数、群論、環論、体論、整数論、代数幾何学、数論幾何学、表現論■解析学
微分積分学、ベクトル解析、偏微分方程式論、複素解析学、フーリエ解析、ルベーグ積分論、確率論、関数解析学■数学基礎論
数理論理学、集合論、圏論■応用数学
数値解析、ゲーム理論、制御理論、情報理論、統計学、暗号理論、グラフ理論
■天文
宇宙論、宇宙の大規模構造、銀河・銀河系、星、太陽系、太陽系外惑星、ブラックホール、星間物質・銀河間物質、ダークエネルギー/ダークマター、宇宙生物学、観測技術、宇宙探査・宇宙開発、
■物理学
古典力学、熱力学、電磁気学、光学、流体力学、統計力学、量子力学、相対性理論、核物理学、量子場理論、素粒子物理学
■化学
理論化学、無機化学、有機化学、分析化学、物理化学、量子化学、高分子化学
■生物・人体系
生物学、動物学、植物学、微生物学、
解剖学、生理学、生化学、栄養学、免疫学、遺伝学、医学、病理学、薬理学、
神経科学、
■その他
歴史学、人口学、
文化人類学
文学
商学、経営学、政治学、法学、
概念空間論
■補足;学問と概念の関係について
あらゆる学問は、複数の基礎的な概念の相互的な結び付きを基盤とし、その上で成立しています。
概念の集合/概念空間
学問的な概念の集合(事例)
哲学
(無知の知、存在/無、形相/質料、イデア、知覚論、実存、弁証法、プラグマティズム、スコラ哲学、エポケー、脱構築、主体性、アポリアetc…)
数学
(集合、関数、定数、変数、方程式、直線、曲線、グラフ、傾き、次数、係数、最大値、最小値、実数、整数、素数、複素数、行列、ベクトル、線形変換、群、環、体、積分、微分、極限、連続性、導関数、偏微分、フーリエ変換、帰納法、無限大、無限小、位相空間、距離、コーシー列、収束、トポロジー、etc…)
論理学
(前提、帰結、推論、命題、真偽、肯定/否定、演算、真理値、論理式、帰納/演繹法、逆、裏、対偶、仮定、同値、包含、矛盾、誤謬、論理関数、量化子、命題変数etc…)
言語学
(音素、形態素、語幹、接辞、文法、構文、語彙、形態、語法、音声、音韻、語彙意味、構造、名詞句、動詞句、文の要素、統語関係、語順、言語機能、言語変異、e)
心理学
(意識、無意識、思考、感情、学習、記憶、古典的条件付け、オペラント条件付け、エス/自我/超自我、認知地図、知覚の恒常性、パーソナリティ理論、自己実現、心の理論、強化スケジュール、)
認知科学
(知覚、注意、記憶、思考、言語、意思決定、学習、問題解決、スキーマ、認知バイアス、認知的不協和、認知発達、パターン認識、知識表現、認知モデル、認知処理etc…)
統計学
(神の見えざる手、需要曲線、供給曲線、価格の弾力性、限界効用、パレート効率、総需要、総供給、貯蓄率、資本の限界生産性、乗数効果、機会費用、比較優位、インフレーション、デフレーション、フィリップス曲線、ケインジアン経済学、新古典派経済学、再分配政策、ゲーム理論)
経済学
(神の見えざる手、需要/供給曲線、価格の弾力性、限界効用、パレート効率、総需要、総供給、貯蓄率、資本の限界生産性、乗数効果、機会費用、比較優位、インフレーション、デフレーション、フィリップス曲線、ケインジアン経済学、新古典派経済学、再分配政策、ゲーム理論)
—————————————————
物理学
(速度、質量、加速度、ニュートンの運動法則、万有引力の法則、マクスウェル方程式、熱力学第二法則、シュレーディンガー方程式、プランク定数、エントロピー、電子スピン、光量子、量子トンネル効果、パウリの排他原理、ボーアモデル、ヒッグス機構、超対称性、不確定性原理、etc…)
化学
(原子軌道、モル濃度、化学平衡、電気陰性度、共有結合、イオン結合、酸化還元反応、酸・塩基、ファンデルワールス力、水素結合、化学反応速度、触媒、電解質、同位体、結晶構造、分子軌道理論、ギブス自由エネルギー、エントロピー、ハイブリッド軌道、放射年代測定etc…)
生物学 -遺伝学、生態学、生理学、発生学
(細胞、遺伝子、DNA複製、RNA転写、タンパク質合成、細胞分裂、無性生殖、有性生殖、ミトコンドリア、葉緑体、免疫反応、共進化、自然選択、適応、遺伝子プール、ホメオスタシス、進化、形態形成、個体群動態、相互作用、食物連鎖etc…)
生理学
(細胞、組織、臓器、系統、ホルモン、神経伝達、心拍数、呼吸、血圧、体温、代謝、エネルギー、酸素供給、栄養素、体液バランス、筋肉収縮、神経系、内分泌系、循環系、消化系、etc…)
神経科学
(ニューロン、グリア、神経伝達物質、シナプス、シナプス可塑性、受容体、活動電位、ドーパミン、セロトニン、グルタミン酸、GABA、ミエリン、大脳皮質、海馬、脳幹、皮質下核、視覚野、運動野、脳波etc…)
免疫学
(自然免疫、獲得免疫、抗原、抗体、免疫細胞、サイトカイン、補体、リンパ球、ナチュラルキラー細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、樹状細胞、自己免疫、免疫寛容、免疫応答、免疫記憶、抗原提示etc…)
遺伝子学
(DNA、RNA、遺伝子、コドン、発現、クロマチン、転写、翻訳、エピジェネティクス、ミューテーション(突然変異)、遺伝子多型、遺伝暗号、染色体、遺伝子組み換え、遺伝子編集、遺伝子型etc…)
天文学
(ケプラーの法則、太陽系外惑星、恒星進化、ホワイトドワーフ、赤色巨星、超新星、惑星、銀河、銀河団、クェーサー、ブラックホール、ブラックホール、ダークマター、ビッグバン理論ビッグバン、膨張宇宙、暗黒物質、太陽風、ハッブル定数、宇宙の加速膨張、宇宙マイクロ波背景放射、重力レンズ効果、オーロラetc…)
参照平面
参照平面は、任意の概念の集合から構成される平面です。
参照平面では、無限に多様な概念の集合を自由に分類・グループ化することができます(第一の機能)

K領域/U領域
K領域/U領域は、それぞれ既知の領域(Known area)と未知の領域(Unknown area)を意味します。
K領域/U領域を合わせて認識領域Rと呼びます。
認識領域R上において、概念の集合、知識・情報、考え方などを配分することで、情報の整理が可能です。
-300x169.png)
遷移度/明瞭度
概念空間論では、認識領域R=K領域/U領域上において、無限に多様な概念の集合の分布を考えます。
この分布の状態とその影響を、遷移度/明瞭度という尺度によって把握します。

概念関係式
概念関係式は、①②左辺・右辺、③関係性、④原理・法則の4つの項で構成され、各項に概念が指定されます。
中心となる関係性Rを軸に、蝶番のように左辺・右辺の概念を入力・変換させるイメージで活用します。様々な種類の関係性の束を重ねて作ることで、諸学問の知見をメタ的に把握するうえで役立ちます。

概念空間論の応用
分類/カテゴリー(参照平面)
この世界について理解するために、人類は自然を含むあらゆる事物を分類してきました。概念は、周囲の環境を認識する際に分節化する機能を果たします。この機能によって事物の分類が成立します。
【参照平面】の枠組みでは、特定の概念の集合を、分類のために使用されるカテゴリー群と解釈することがあります。
■階層性/ツリー
生物学:生物分類{界、門、綱、目、科、属、種}
天文学:ハッブル分類
解剖学:系(システム)、臓器、器官、組織、細胞、分子、原子
※システム{神経系、内分泌系、免疫系、呼吸器系、消化器系、循環器系、生殖器系、泌尿器系、皮膚系など}
■命名法、分類体系
有機化学:IUPAC命名法
■指標、切り口
統計学:次元、質的データ/量的データ(データ分類)
■精神医学:
DSM-5‐TR➡疾病分類
1 神経発達症群 2 統合失調スペクトラム症及び他の精神症群 3 双極症及び関連症群 4 抑うつ症群 5 不安症群 6 強迫症及び関連症群 7 心的外傷及びストレス因関連症群 8 解離症群 9 身体症状症及び関連症群 10 食行動症及び摂食症群 11 排泄症群 12 睡眠・覚醒障害群 13 性機能不全群 14 性別違和 15 秩序破壊的・衝動制御・素行症群 16 物質関連症及び嗜癖症群 17 神経認知障害群 18 パーソナリティ症群 19 パラフィリア症群
出典:『DSM-5-TR 精神疾患の分類と診断の手引』目次より抜粋
●多角的・多面的な視点(参照平面)
どのような物事も多角的な側面を持っています。複雑なものを捉えるためには、観点(パースペクティヴ)としての概念を複数用いる必要がある。
事例:
●経済学・金融:
経済指標{GDP(国内総生産)、一人当たりGDP、景気動向指数、日銀短観(企業短期経済観測調査)、消費者物価指数(CPI)、企業物価指数(PPI)、完全失業率、有効求人倍率、鉱工業生産指数、家計最終消費支出(個人消費)、設備投資(民間企業設備)、経常収支、貿易収支、為替レート(ドル円など)、長期金利(10年国債利回り)}
●歴史人口学
指標{人口、出生率、死亡率、平均余命、人口転換率(自然増加率)、人口増加率、人口密度、
人口ピラミッド、性比(性比・出生性比)年齢構成(年少・生産年齢・老年)、従属人口指数(年少・老年)、識字率etc…}
●抽象度、抽象化/具体化
物事には抽象度(degree/levels of abstraction)が考えられる。
抽象度が高いほど、概念が含む情報量は増える。階層的なカテゴリーの場合、より抽象レベルが高い概念は、下位の概念をすべて包摂する。
典型的な事例として、生物学における分類体系などが挙げられる。
※既存の概念に、抽象的な概念がない場合、新しいものを創造することもできる。例えば、幾何学における三角形の五心は、個別に捉えることもできるが、「折り畳む/折り開く」という操作によってメタ的に捉えられる。
認識の変容(遷移度/明瞭度)
事例;アルキメデス、フリードリヒ・ニーチェ、
関係性(概念関係式)
この宇宙において、他なるものと一切の結び付きを持たず、完全に独立している実体は、恐らく存在しません。
あらゆるものが他のものとの関係性において存在・生成しています。
※参考:宗教➡縁起の概念(仏教)
概念、記号、言葉についても同様で、他の概念と隔絶した距離にあり、全く関係を持たない孤島のような概念は存在しません。関係性には、以下のように様々な種類が考えられます。
■一般
一般的:同一/類似/相違時間的:前後、順序、
空間・構造:部分-全体関係、包含・被包含関係、接続・分離、距離的、
階層的:上位-下位、支配/従属
事象的:影響、依存、相互
■哲学
包摂-被包摂、個体/本質/属性、内在-外在、■論理・数学
論理的:逆・裏・対偶、前提➡帰結、同値、矛盾、含意
量的:大小
集合的:反射律・推移律・対称律
幾何学的:対称/非対称統計学的:因果、相関
■自然科学
原因-結果、均衡、相補性、可逆的■社会科学
人称的:協力・連帯、親密性、利害関係、
集団的:帰属、
文化的:平等、身分
経済的:交換関係、競争・対立関係、
政治的:権力・支配関係
【概念関係式】を用いると、関係性の束を作るように、こうした関係性を包括的に把握することができます。
事例:
哲学:コギト命題 「われ思惟す、ゆえにわれ存在す」
数学:三平方の定理 a²+b²=c² / 三角形△≡/∽△
化学:化学反応式 2H₂+O₂→2H₂O
物理:相対性理論 E=mc²
原理・法則
この宇宙は、幾つかの根本的な原理・法則の支配に支配されています。これらの原理・法則によって、天文学的なサイズから素粒子のレベルまですべてが貫かれています。
自然科学の最大の目的は、この原理・法則を発見することですが、社会というレベルにおける多様な現象の背景にも、原理・法則が隠れています。
※通常、2つ以上の項の「関係性」は、何らかの原理・法則のもとで成立すると考えられます。
■均衡の法則
アリストテレスの『ニコマコス倫理学』では、中庸(メゾテース)は道徳的徳の本質として、過剰と不足の両極端を避けた最適な中間状態と理解されます。中庸は、単なる数値的な平均ではなく、状況や個人に応じた主観的・実践的な最適点でもあり、例えば、勇気は無謀(過剰)と臆病(不足)の中間に位置づけられます。
東洋思想における陰陽論では、陰と陽の対立する力が互いに依存・制約し合い、動的にバランスを保つと考えられていました。
自然科学の事例
●物理学:作用・反作用の法則(ニュートンの第三法則)物体Aが物体Bに力(作用)を及ぼすとき、物体Bも物体Aに同じ大きさで、真逆の向きの力(反作用)を同時に及ぼすという物理法則です。力は必ずペアで発生し、作用と反作用は異なる物体に働きます。
●生物学:捕食者-被食者
森の生態系では、捕食者の数が増えると被食者が減少し、逆に捕食者が減ることでバランスが維持されます。これが食物連鎖の安定性を支えます。
●生理学:ホメオスタシス(恒常性)
人間の体は血糖値や体温を一定に保つ仕組みを持ち、極端な変動を防ぎます。例えば、インスリンが血糖を下げ、グルカゴンが上げる対立作用です。●精神医学:
双極性障害では、脳内の神経伝達物質や感情調整機能のバランスが崩れ、躁状態(過剰興奮)と抑うつ状態(過度な低下)の極端な揺らぎが生じます。
※参考:『形而上学叙説』『モナドロジー』G.W.ライプニッツ
充足理由律/矛盾律
共可能性
思考の自由さ
※思考の枠組み・不自由さ、思い込み・信念
認知バイアス
認知バイアスは、1970年代初頭に心理学者のエイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンによって提唱された概念です。彼らは判断と意思決定の研究を通じて、人間が不確実な状況下で用いる思考の近道(ヒューリスティクス)が体系的な誤りを生むことを明らかにしました。この研究は1974年の論文『Judgment under Uncertainty: Heuristics and Biases』において理論的に整理され、認知バイアス研究の基盤となりました。
認知バイアスの研究は主に認知心理学、社会心理学、行動経済学を中心に発展し、臨床判断、金融、経営、公共政策、起業家精神など多様な分野に応用されています。また、直感的で高速な思考(システム1)と、熟慮的で論理的な思考(システム2)を区別するデュアルプロセス理論(二重過程理論)とも関連しており、この枠組みはカーネマンの著書『Thinking, Fast and Slow』によって広く知られるようになりました。
認知バイアスは、以下のように人間の認知を構成する機能に伴い、様々なシーンで登場します。
——————————–
注意機構に関するバイアス、知覚認識におけるバイアス、感情・記憶のバイアス、意思決定のバイアス、対人関係のバイアス、社会的バイアス、論理的推論におけるバイアス、経験則・信念から生じるバイアス、統計的判断におけるバイアス、、、
——————————–
また具体的な種類として、次のようなものが挙げられます。
認知バイアスの種類・具体例
■確証バイアス(confirmation bias):
自分の信念や仮説に合致する情報を優先的に集め、反対の証拠を無視または避けようとする傾向。
■生存者バイアス(survivorship bias):
成功した人や事例のみに注目し、失敗例や途中で脱落したケースを無視してしまい、全体像を誤解する認知の偏り。
■現状維持バイアス(status quo bias):
今ある状況を変えることに抵抗し、たとえより良い選択肢があっても、現状をそのまま維持しようとする傾向。
■不作為バイアス(omission bias):
積極的に行動するよりも、何もしない(不作為)ことを選ぶ方がリスクが少ないと感じてしまう心理的傾向。
■内集団バイアス(in-group bias):
自分が属する集団の人々を、外部の集団よりも好意的に見たり、優先的に扱ったりする傾向。
■同調性バイアス(conformity bias):
特に緊急時などに、自分の判断を放棄し、多数派の行動に合わせてしまう心理的傾向。
■保守性バイアス(conservatism bias):
新しい情報よりも、すでに持っている信念や知識を優先し、考えをなかなか更新しない傾向。
■モラル信任効果(moral licensing effect):
「自分は良いことをしている」という意識が免罪符となり、その後の非倫理的な行動を正当化してしまう現象。
■正常性バイアス(normalcy bias):
危険や異常な状況に直面しても、「大したことはない」「いつも通りだ」と過小評価してしまう傾向。
■楽観性バイアス(optimism bias):
「自分は大丈夫」「悪いことは起こらない」といった、将来に対して過剰に楽観的な見通しを持つ傾向。
■自己標的バイアス(overperception of self as a target):
他人のささいな言動を、自分に対する敵意や悪意の表れだと誤って受け取ってしまう認知の傾向。
■ポジティブ・イリュージョン(positive illusion):
現実を自分に都合よく解釈し、自分の能力や未来について過剰にポジティブに捉える傾向。
■計画錯誤(planning fallacy):
何かを達成するのに必要な時間やコストを、実際よりも短く・少なく見積もってしまう傾向。
認知バイアスの原因――ヒューリスティック
認知科学などの分野では、認知バイアスの最大の原因として、ヒューリスティックの存在が指摘されています。
ヒューリスティックは、アルゴリズムと対比して考えると非常に面白いですね。
信仰、教義(ドクトリン)
宗教:ユダヤ教、仏教、キリスト教、イスラム教
パラダイム
天文学:天動説/地動説
物理学:ニュートン古典力学/アインシュタイン
数学:ヒルベルト・プログラム/ゲーデルの不完全性定理、
※参考:パラダイム集合

問題論・問題解決論
問題とはなにか?
英語で問題を意味する”problem”という言葉は、語源的に、古代ギリシア語で「(目の前に)置かれたもの」を意味する”πρόβλημα”(próblēma)に由来します。
モナド的観点の認識能力には原理的な限界があり、この宇宙を固有の観点から眺める限り、認識しえない領域が存在します。そのため、人類のようなモナド的観点としてのあらゆる認識主体は、既知の領域と未知の領域の両方を抱えることになります。問題は、このK領域(既知の領域)とU領域(未知の領域)のファジーな境界線上で生じます。
問題解決
問題解決は、英語でproblem solvingといいます。あらゆる問題の発生は、この宇宙において人間がモナド的観点(パースペクティヴ)として存在することに起因します(問題の発生原理)。同様に、問題を解決するための条件とは、その問題を適切な観点(パースペクティヴ)から眺めることであり、観点が誤っている場合、問題は解決に至りません(問題解決の原理)。
観点/パースペクティブ
科学の発展の歴史は、問題解決の歴史です。そして、問題解決には、観点(パースペクティヴ)が深く関係します。観点によって問題は生じ、観点によって問題は解決に至ります。
■哲学史
中世スコラ哲学(天使の議論)、G.W.ライプニッツ(モナドロジー)、フリードリヒ・ニーチェ(遠近法主義)、エドムント・フッサール(現象学)、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドなど
■天文学・物理学
相対性理論、量子力学(不確定性原理)、宇宙論、素粒子(パウリの排他原理)、ブラックホールの観測問題、宇宙論;人間原理、多世界解釈、
■生物学
ロバート・クック(顕微鏡、細胞の発見)
■ゲーム理論
基本概念{プレーヤー/戦略/利得}➡囚人のジレンマ
その他のパースペクティヴ
哲学/形而上学
●存在/存在者(存在論)
西洋哲学において、存在論は認識論と並ぶ重要な部門です。20世紀ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーは存在と存在者を明確に区別(存在論的な差異)し、存在への問いの重要性を説きました。哲学以外のあらゆる学問分野は、「存在そのもの」を扱わないため、この観点からは「存在者についての学問」と包括して考えられます。各学問が、それぞれどのような「存在者」を研究の対象とし、あるいは何を最も基礎的・単位的・要素的な対象としているかを考えることで、メタ的・分野横断的な理解が可能になります。
事例:
物理学:素粒子(クォークや電子など、物質の最小単位)、原子(元素の基本単位であり、化学反応の基礎)
生物学:細胞(すべての生物の構造・機能の基本単位)
量/質
数学は量の科学である ―――― *レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)
歴史上、量/質という対概念は、人類が物事について理解するためにずっと使用してきた古典的な区分だといえます。現代でも、このままの形あるいは変奏された形で、この区分は維持されています。
量という概念は、学問についてメタ的に理解するうえで重要です。
※数学は抽象化された量的な概念についての体系的な枠組みを含んでいます。
量という概念がこれほど強力な威力を発揮するのは、統合と分離という操作が際限なく自由自在に、繰り返しおこなえることに由来します。(※数学:四則演算)
質という概念は、量という概念ほど明瞭ではありません。そのため、質は「量ではないもの」という否定的な形で理解した方が把握しやすいことも多くあります。また測定が困難なもの、量に還元できないものとして解釈されることがあります。ただし、質は量よりも劣っている訳ではなく、例えば、哲学には量に還元されない質という概念が存在します。有名なものとしてベルグソンの議論およびジル・ドゥルーズの強度があります。
応用:概念の配置(ダイアグラム)
概念の配置は、それが適切な場合には、しばしば事物の原理・本質・構造・機能・性質を解明するための糸口となります。図表は、概念の集合およびその位置関係を表現するものと見做すことができます。
●表(テーブル)
表は、大量の情報を系統的に整理するための不可欠な形式です。実際に、学問の発展の歴史において、表の形式による知識表現が新しい発見に貢献した事例は枚挙に暇がありません。表は、概念同士の相互的な位置関係により成立します。
事例;
論理学:真理値
化学:周期表(メンデレーエフ)➡(※未知の元素を予測・発見することが可能に)
物理学:標準模型
経済学:ゲーム理論(囚人のジレンマ)
栄養学:
引用/参考文献
厚生労働省. (2024). 日本人の食事摂取基準(2025年版).
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001316585.pdf
●グラフ
あらゆる学問において、グラフは、大量の情報を視覚的に表示するための重要な方法です。グラフを描くために、通常は「軸」が設定されますが、これは抽象化すれば「概念軸」として考えられます。概念軸として指定される概念の集合を考えることによって、あらゆるグラフを包括的に理解することができます。
事例:
数学:デカルト座標
経済学:需要供給曲線
天文学:HL図
化学:状態図
諸学問史
哲学の歴史
■古代
ミレトス学派(前6世紀、イオニア)においてタレス、アナクシマンドロスが万物のアルケーを探究➡ピタゴラスが数的宇宙観を提示(前6世紀、南イタリア)➡ソクラテスが対話法により倫理的反省を深化(前5世紀、アテナイ)➡プラトンが『国家』『ティマイオス』(前4世紀、アテナイ)でイデア論を体系化➡アリストテレスが『形而上学』『ニコマコス倫理学』(前4世紀)で存在論・論理学を確立➡ストア派とエピクロス派が倫理思想を展開(前3世紀、ヘレニズム世界)➡プロティノスが『エネアデス』(3世紀、ローマ)で新プラトン主義を完成■中世
アウグスティヌスが『告白』『神の国』(4〜5世紀、北アフリカ)でキリスト教哲学を基礎づけ➡イスラーム哲学でアル=ファーラービー、イブン・シーナーがアリストテレス哲学を継承(10〜11世紀、バグダード・ペルシア)➡イブン・ルシュドが理性と啓示の調停を試みる(12世紀、アンダルス)➡トマス・アクィナスが『神学大全』(13世紀、イタリア)でスコラ哲学を大成➡ウィリアム・オッカムが唯名論を展開(14世紀、イングランド)■近世
ルネ・デカルトが『方法序説』(1637年、フランス)で方法的懐疑と心身二元論を提示➡バールーフ・スピノザが『エチカ』(1677年、オランダ)で汎神論的体系を構築➡ゴットフリート・ライプニッツが単子論を展開(17世紀末、ドイツ)➡ジョン・ロックが経験論を確立(17世紀、イングランド)➡デイヴィッド・ヒュームが懐疑論を深化(18世紀、スコットランド)➡イマヌエル・カントが『純粋理性批判』(1781年、プロイセン)で批判哲学を創始■近代
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルが『精神現象学』(1807年、ドイツ)で弁証法を展開➡アルトゥル・ショーペンハウアーが意志の哲学を提示(19世紀前半、ドイツ)➡セーレン・キェルケゴールが実存思想を深化(19世紀中葉、デンマーク)➡カール・マルクスが『資本論』(1867年、ドイツ)で唯物史観を提示➡フリードリヒ・ニーチェが価値転換を主張(19世紀後半、ドイツ)➡エトムント・フッサールが現象学を創始(20世紀初頭、ドイツ)■現代
マルティン・ハイデッガーが『存在と時間』(1927年、ドイツ)で存在論を刷新➡ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが『論理哲学論考』(1921年、オーストリア)と『哲学探究』(1953年)で言語哲学を展開➡ジャン=ポール・サルトルが実存主義を普及(20世紀中葉、フランス)➡ミシェル・フーコーが知の考古学を提示(20世紀後半、フランス)➡分析哲学と大陸哲学の分岐深化(20〜21世紀、英米・欧州)➡心の哲学・科学哲学・応用倫理学が拡張(21世紀、国際)
心理学の歴史
■古代
プラトンが魂の三分説を提示(前4世紀、アテナイ)➡アリストテレスが『魂について』(前4世紀)で心的機能を論究➡ストア派が感情理論を展開(前3世紀、ヘレニズム世界)■中世
アウグスティヌスが内面的時間意識を分析(4〜5世紀)➡トマス・アクィナスが魂の能力論を体系化(13世紀、イタリア)■近世
ルネ・デカルトが心身二元論を提示(17世紀、フランス)➡ジョン・ロックが経験論的心性論を展開(17世紀、イングランド)➡デイヴィッド・ヒュームが連合理論を提示(18世紀、スコットランド)■近代
ヴィルヘルム・ヴントがライプツィヒ大学に心理学実験室を創設(1879年、ドイツ)➡ウィリアム・ジェームズが『心理学原理』(1890年、アメリカ)で機能主義を提示➡ジークムント・フロイトが精神分析学を創始(20世紀初頭、オーストリア)➡イワン・パヴロフが条件反射を実験的に解明(ロシア)➡ジョン・ワトソンが行動主義を提唱(1913年、アメリカ)➡ジャン・ピアジェが発達心理学を体系化(20世紀中葉、スイス)■現代
行動主義から認知心理学への転換(1950〜60年代、アメリカ)➡ノーム・チョムスキーが言語獲得理論で刺激(1959年、アメリカ)➡ウルリック・ナイサーが『認知心理学』(1967年)で領域を確立➡神経科学との統合による認知神経科学の成立(20世紀後半)➡社会心理学・進化心理学・ポジティブ心理学の展開(20〜21世紀、国際)
精神医学の歴史
■古代
ヒポクラテスが『ヒポクラテス全集』(前5世紀、ギリシア)において躁鬱やてんかんを体液説で説明し自然的原因を提示➡プラトンが『パイドロス』(前4世紀、アテナイ)で狂気を神的霊感と区別➡アリストテレスが感情と理性の関係を分析(前4世紀)➡ガレノスが気質論を医学体系に統合(2世紀、ローマ)■中世
イスラーム医学でイブン・シーナーが『医学典範』(11世紀、ペルシア)に精神障害の分類と治療を記載➡バグダードやカイロの病院で精神患者の隔離と治療が制度化(10〜13世紀)➡ヨーロッパ中世では悪魔憑依的理解が広がる一方で修道院的保護が実施(12〜15世紀)■近世
ルネサンス期に理性回復の人道的処遇が模索(16世紀、欧州)➡フィリップ・ピネルがビセートル病院で鎖を外す改革を実施(1793年、フランス)➡ウィリアム・テュークがヨーク療養所で道徳療法を導入(18世紀末、イングランド)➡エミール・クレペリンが『精神医学教科書』(1883年初版、ドイツ)で疾患分類を体系化■近代
ジークムント・フロイトが精神分析学を創始し『夢判断』(1900年、オーストリア)を刊行➡カール・グスタフ・ユングが分析心理学を展開(20世紀初頭、スイス)➡オイゲン・ブロイラーが統合失調症概念を提唱(1911年、スイス)➡精神外科療法と電気けいれん療法が導入(1930年代、欧米)➡向精神薬クロルプロマジンの臨床応用(1952年、フランス)により薬物療法時代が開始■現代
アメリカ精神医学会が『DSM-III』(1980年、アメリカ)で操作的診断基準を確立➡抗うつ薬SSRIの普及(1980〜90年代、国際)➡生物学的精神医学と神経科学の統合が進展(20世紀末)➡認知行動療法の体系化と実証研究の拡大(20〜21世紀、国際)➡脳画像研究と遺伝学的研究の深化(21世紀)➡地域精神医療とリカバリー志向モデルの展開(21世紀、国際)
言語学の歴史
■古代
インドにおいてパーニニが『アシュターディヤーイー』(前4世紀頃、インド)でサンスクリット文法を厳密な規則体系として記述➡ギリシアでプラトンが『クラテュロス』(前4世紀、アテナイ)において語と事物の関係を論究➡アリストテレスが『命題論』『詩学』(前4世紀)で文の構造とカテゴリーを分析➡ストア派が品詞分類と論理的意味論を展開(前3世紀、ヘレニズム世界)➡ディオニュシオス・トラクスが『文法技術』(前2世紀、アレクサンドリア)で体系的文法を提示■中世
インド文法学の継承と注釈伝統の発展(5〜12世紀、南アジア)➡イスラーム世界でシーバワイヒが『アル=キターブ』(8世紀、バスラ)を著しアラビア語文法を理論化➡ヨーロッパ中世において普遍文法思想(モディスタ学派)が展開(13〜14世紀、パリ)➡ダンテが『俗語論』(14世紀、イタリア)で民族語の理論的正当化を試みる■近世
ポール・ロワイヤル文法『一般理性文法』(1660年、フランス)で理性に基づく普遍文法を構想➡比較言語学の萌芽としてウィリアム・ジョーンズがインド=ヨーロッパ語族の類縁を指摘(1786年、イギリス・インド)➡フランツ・ボップが比較文法を体系化(19世紀前半、ドイツ)➡ヤーコプ・グリムが『ドイツ語文法』(1819年)でグリムの法則を提示■近代
アウグスト・シュライヒャーが系統樹モデルを提唱(19世紀中葉、ドイツ)➡フェルディナン・ド・ソシュールが『一般言語学講義』(1916年、スイス)でラング/パロール区別と構造主義を提示➡プラハ学派が音韻論を発展(1920〜30年代、チェコスロヴァキア)➡レナード・ブルームフィールドが『言語』(1933年、アメリカ)で構造言語学を確立■現代
ノーム・チョムスキーが『統語構造論』(1957年、アメリカ)で生成文法を提唱➡ウィリアム・ラボフが社会言語学を確立(1960年代、アメリカ)➡デル・ハイムズがコミュニケーション能力概念を提示(1970年代)➡認知言語学の成立(1980年代、アメリカ・欧州)➡コーパス言語学と計算言語学の発展(20世紀末〜21世紀、国際)➡大規模言語モデル研究と自然言語処理の高度化(21世紀、国際)
法学の歴史
■古代
ハンムラビ法典(前18世紀頃、バビロン)において成文法と応報原理が明文化➡ローマ法の形成(前5世紀『十二表法』、ローマ)により市民法体系が確立➡ガイウスが『法学提要』(2世紀、ローマ)で法体系を整理➡ユスティニアヌス1世が『ローマ法大全(コルプス・ユリス・キウィリス)』(6世紀、東ローマ帝国)を編纂し古典法を集成■中世
ボローニャ大学でローマ法研究が復興(11〜12世紀、イタリア)しイルネリウスら注釈学派が成立➡教会法『グラティアヌス教令集』(12世紀、イタリア)によりカノン法体系化➡トマス・アクィナスが自然法思想を神学と統合(13世紀)➡イングランドでコモン・ローが発展(12〜14世紀)■近世
フーゴー・グロティウスが『戦争と平和の法』(1625年、オランダ)で近代国際法を創始➡トマス・ホッブズが『リヴァイアサン』(1651年、イングランド)で主権論を提示➡モンテスキューが『法の精神』(1748年、フランス)で権力分立論を展開➡フランス民法典(1804年、フランス)制定により近代成文法体系が確立■近代
フリードリヒ・カール・フォン・サヴィニーが歴史法学派を提唱(19世紀前半、ドイツ)➡ドイツ民法典(1900年施行、ドイツ)で体系的私法が完成➡ジェレミー・ベンサムとジョン・オースティンが法実証主義を展開(19世紀、イギリス)➡ハンス・ケルゼンが『純粋法学』(1934年、オーストリア)で法規範の階層構造理論を提示■現代
国際連合憲章発効(1945年、国際)により国際法秩序が再編➡世界人権宣言採択(1948年、国際)で人権法体系が拡張➡ロナルド・ドゥウォーキンが権利論的法理論を展開(20世紀後半、アメリカ)➡EU法体系の深化(20〜21世紀、欧州)➡グローバル法、多文化法理論、AIと法の交差領域が進展(21世紀、国際)
政治学の歴史
■古代
プラトンが『国家』(前4世紀、アテナイ)で哲人王思想を提示➡アリストテレスが『政治学』(前4世紀、ギリシア)で政体分類を体系化➡ポリュビオスが混合政体論を提示(前2世紀、ローマ)■中世
アウグスティヌスが『神の国』(5世紀)で神的秩序と世俗権力を区別➡マルシリウス・パドゥアが『平和の擁護者』(14世紀、イタリア)で世俗主権を主張➡封建制と教皇権・皇帝権の対立を通じ政治秩序論が深化(11〜14世紀、欧州)■近世
ニッコロ・マキャヴェッリが『君主論』(1513年、イタリア)で現実主義的政治観を提示➡トマス・ホッブズが主権国家論を展開(17世紀、イングランド)➡ジョン・ロックが自由主義的統治理論を提示(17世紀)➡ジャン=ジャック・ルソーが人民主権論を確立(18世紀、フランス)➡アメリカ合衆国憲法制定(1787年、アメリカ)により立憲主義モデルが制度化■近代
アレクシ・ド・トクヴィルが『アメリカのデモクラシー』(1835年、フランス)で民主政分析を提示➡カール・マルクスが国家と階級支配を理論化(19世紀、ドイツ)➡マックス・ウェーバーが支配の三類型を提示(20世紀初頭、ドイツ)➡政治制度論と比較政治学が制度的枠組みを整備(19〜20世紀転換期、欧米)■現代
行動主義革命(1950〜60年代、アメリカ)により実証的政治分析が主流化➡デイヴィッド・イーストンが政治システム論を提示(20世紀中葉、アメリカ)➡ロバート・ダールが多元主義民主論を展開(20世紀後半)➡ジョン・ロールズが『正義論』(1971年、アメリカ)で規範的政治哲学を刷新➡公共選択論、合理的選択理論、ガバナンス論、グローバル政治研究が拡張(20〜21世紀、国際)
認知科学の歴史
■古代
プラトンが『国家』『テアイテトス』(前4世紀、アテナイ)で知識の想起説と認識論を提示➡アリストテレスが『魂について』『分析論後書』(前4世紀、ギリシア)で感覚・記憶・推論の機構を体系化➡ストア派が表象(ファンタシア)理論を展開(前3世紀、ヘレニズム世界)➡ガレノスが心身機能の医学的基礎を整理(2世紀、ローマ)■中世
アウグスティヌスが時間意識と内面性を分析(4〜5世紀、北アフリカ)➡イブン・シーナーが内的感覚(共通感覚・想像力など)を理論化(11世紀、ペルシア)➡トマス・アクィナスが知性と感覚の階層構造を体系化(13世紀、イタリア)➡スコラ学において普遍概念と知性の能動性が精緻化(13〜14世紀、パリ)■近世
ルネ・デカルトが『方法序説』(1637年、フランス)で心身二元論と機械論的身体観を提示➡ジョン・ロックが『人間知性論』(1690年、イングランド)で観念の経験起源を主張➡ゴットフリート・ライプニッツが無意識的表象と計算的理性を構想(17世紀末、ドイツ)➡デイヴィッド・ヒュームが連合主義的心的過程を提示(18世紀、スコットランド)➡イマヌエル・カントが『純粋理性批判』(1781年、プロイセン)で認識の先験的構造を理論化■近代
ヴィルヘルム・ヴントが実験心理学を創設(1879年、ドイツ)➡ウィリアム・ジェームズが意識の流れを概念化(1890年、アメリカ)➡ゲシュタルト心理学(1910〜20年代、ドイツ)で知覚の全体性原理が提示➡アラン・チューリングが『計算可能数について』(1936年、イギリス)で計算理論を確立➡ノーバート・ウィーナーが『サイバネティックス』(1948年、アメリカ)で情報と制御の理論を提示■現代
ジョージ・ミラーが短期記憶容量を定式化(1956年、アメリカ)➡ノーム・チョムスキーが『統語構造論』(1957年、アメリカ)で生成文法を提唱し認知革命を促進➡ハーバート・サイモンとアレン・ニューウェルが人工知能研究を開始(1950〜60年代、アメリカ)➡ウルリック・ナイサーが『認知心理学』(1967年)で領域を確立➡認知神経科学の成立(1980〜90年代、アメリカ・欧州)により脳画像法が導入➡分散認知・身体化認知・予測符号化理論が展開(20世紀末〜21世紀、国際)➡深層学習と大規模言語モデル研究が認知モデル再編を促進(21世紀、国際)
統計学の歴史
■古代
(体系的理論は未成立、ただし人口調査・租税台帳・土地測量などの国家的記録実務は存在〔前3千年紀〜前1千年紀、エジプト・メソポタミア・中国〕)■中世
(理論統計は未成立、商業会計・保険的慣行・都市人口記録などの数量管理が発達〔12〜15世紀、イタリア都市国家・イスラーム世界〕)■近世
ジョン・グラントが『自然および政治的観察』(1662年、イングランド)で死亡表を分析し人口統計学の端緒を開く➡ウィリアム・ペティが政治算術を提唱(17世紀、イングランド)➡ブレーズ・パスカルとピエール・ド・フェルマーが確率論を創始(1654年、フランス)➡ヤコブ・ベルヌーイが『推測術』(1713年、スイス)で大数の法則を提示➡アブラーム・ド・モアブルが『偶然の理論』(1718年、イングランド)で正規分布近似を提示➡トマス・ベイズがベイズの定理を提示(1763年公刊、イングランド)➡ピエール=シモン・ラプラスが『確率の解析的理論』(1812年、フランス)で確率論を体系化■近代
カール・フリードリヒ・ガウスが最小二乗法と正規分布を定式化(19世紀初頭、ドイツ)➡アドルフ・ケトレーが「平均人」概念を提示(19世紀前半、ベルギー)➡フランシス・ゴルトンが回帰と相関を導入(19世紀後半、イギリス)➡カール・ピアソンが積率相関係数とカイ二乗検定を確立(19世紀末〜20世紀初頭、イギリス)➡ロナルド・フィッシャーが『実験計画法』(1935年、イギリス)で推測統計学と分散分析を体系化➡イェジ・ネイマンとエゴン・ピアソンが仮説検定理論を確立(1930年代、イギリス)■現代
アブラハム・ワルドが決定理論と逐次解析を発展(20世紀中葉、アメリカ)➡ジョン・テューキーが探索的データ解析を提唱(1970年代、アメリカ)➡ベイズ統計の復興と計算的手法の発展(20世紀後半、国際)➡マルコフ連鎖モンテカルロ法の普及(1990年代、国際)➡ビッグデータ解析と機械学習統計の融合(21世紀、国際)➡因果推論理論の精緻化と応用拡大(21世紀、国際)
経済学の歴史
■古代
クセノフォンが『オイコノミコス』(前4世紀、アテナイ)で家政管理を論じ経済思想の萌芽を示す➡プラトンが『国家』(前4世紀、アテナイ)で分業と階級秩序を理念化➡アリストテレスが『政治学』『ニコマコス倫理学』(前4世紀、ギリシア)で交換・貨幣・利子を分析し「家政」と「貨殖」を区別➡ローマ法において所有権・契約概念が整備(前1世紀〜後3世紀、ローマ帝国)■中世
トマス・アクィナスが『神学大全』(13世紀、イタリア)で正当価格論と利子問題を神学的に論究➡イブン・ハルドゥーンが『歴史序説(ムカッディマ)』(14世紀、北アフリカ)で労働価値と税負担の社会的影響を分析➡中世都市の商業発展と複式簿記の普及(14〜15世紀、イタリア)により経済計算が高度化■近世
重商主義政策の展開(16〜17世紀、スペイン・フランス・イングランド)で国家富強と貿易差額が重視➡フランソワ・ケネーが『経済表』(1758年、フランス)で重農主義を体系化➡アダム・スミスが『国富論』(1776年、スコットランド)で分業論と「見えざる手」を提示し古典派経済学を創始➡デヴィッド・リカードが『経済学および課税の原理』(1817年、イングランド)で比較優位と分配理論を展開■近代
カール・マルクスが『資本論』(1867年、ドイツ)で資本主義批判と剰余価値論を提示➡ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ、カール・メンガー、レオン・ワルラスが限界効用理論を確立(1870年代、イギリス・オーストリア・スイス)し限界革命が進展➡アルフレッド・マーシャルが『経済学原理』(1890年、イングランド)で需要供給均衡を体系化➡ジョン・メイナード・ケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』(1936年、イングランド)でマクロ経済学を確立■現代
ポール・サミュエルソンが数理経済学を体系化(20世紀中葉、アメリカ)➡ミルトン・フリードマンがマネタリズムを展開(20世紀後半、アメリカ)➡ケネス・アローとジェラール・ドブルーが一般均衡理論を厳密化(20世紀中葉、アメリカ・フランス)➡ロバート・ルーカスが合理的期待形成仮説を提示(1970年代、アメリカ)➡ダニエル・カーネマンとアモス・トヴェルスキーが行動経済学を発展(20世紀後半、アメリカ・イスラエル)➡ゲーム理論・制度経済学・開発経済学・環境経済学・データ駆動型実証研究が拡張(20〜21世紀、国際)
天文学の歴史
■古代
メソポタミア天文学における恒星観測と暦法の確立(前2000〜前500世紀頃、バビロニア)➡古代エジプトでシリウス観測と太陽暦の形成(前2千年紀、ナイル流域)➡ピタゴラス派が天体の調和的宇宙観を提示(前6世紀、ギリシア)➡アリストテレスが『天体論』(前4世紀、アテナイ)で天球説を体系化➡アリスタルコスが地動説的仮説を提示(前3世紀、サモス島)➡ヒッパルコスが歳差運動を発見(前2世紀、ロドス島)➡プトレマイオスが『アルマゲスト』(2世紀、アレクサンドリア)で周転円を用いた天動説を完成■中世
イスラーム天文学の発展(8〜13世紀、バグダード・サマルカンド)においてアル=バッターニーが太陽年を精密化➡ナスィールッディーン・トゥースィーがトゥースィー・カップルを考案(13世紀、ペルシア)➡ウルグ・ベク天文台で恒星表を作成(15世紀、中央アジア)➡ヨーロッパ中世大学でプトレマイオス体系が継承(12〜15世紀、パリ・ボローニャ)■近世
ニコラウス・コペルニクスが『天球の回転について』(1543年、ポーランド)で地動説を提示➡ティコ・ブラーエが精密観測を実施(16世紀後半、デンマーク)➡ヨハネス・ケプラーが『新天文学』(1609年、神聖ローマ帝国)で楕円軌道を確立➡ガリレオ・ガリレイが望遠鏡観測により木星衛星と金星満ち欠けを発見(1610年、イタリア)➡アイザック・ニュートンが『プリンキピア』(1687年、イングランド)で万有引力により天体運動を統一■近代
ウィリアム・ハーシェルが天王星を発見(1781年、イングランド)➡ピエール=シモン・ラプラスが天体力学を体系化(18世紀末、フランス)➡フリードリヒ・ベッセルが恒星年周視差を測定(1838年、プロイセン)➡ギュスターヴ・キルヒホフとロベルト・ブンゼンが分光学を確立(19世紀中葉、ドイツ)➡アルベルト・アインシュタインが一般相対性理論を発表(1915年、ドイツ)し重力の新理論を提示➡エドウィン・ハッブルが銀河の後退を発見(1929年、アメリカ)し宇宙膨張を示唆■現代
ビッグバン理論の確立(20世紀中葉、アメリカ・欧州)➡アルノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンが宇宙背景放射を発見(1965年、アメリカ)➡宇宙望遠鏡の運用開始(ハッブル宇宙望遠鏡1990年、NASA・ESA)➡系外惑星の初確認(1995年、スイス)➡加速膨張の発見(1998年、国際研究チーム)➡重力波観測とブラックホール撮像(2015年LIGO、2019年EHT、国際協力体制)により観測的宇宙論が深化
物理学の歴史
■古代
古代ギリシア自然哲学の成立(前6〜前4世紀頃、イオニア・アテナイ)においてタレス、アナクシマンドロスらが万物のアルケーを探究➡デモクリトスが原子論を構想(前5世紀頃)➡アリストテレスが『自然学』『天体論』(前4世紀、ギリシア)で目的論的自然観と四元素説を体系化➡アルキメデスが浮力の原理・てこの原理を発見(前3世紀、シラクサ)し数学的手法を導入➡プトレマイオスが『アルマゲスト』(2世紀、アレクサンドリア)で天動説を精緻化■中世
イスラーム世界でギリシア科学が継承・発展(8〜12世紀、バグダード・コルドバ)しイブン・アル=ハイサムが『光学の書』(11世紀)で実験的方法を強調➡ヨーロッパ中世スコラ学でアリストテレス自然学が再解釈(12〜13世紀、パリ大学など)➡ジャン・ビュリダンがインペトゥス理論を提唱(14世紀、フランス)し慣性概念の萌芽を提示➡ニコラウス・クザーヌスが宇宙無限性を示唆(15世紀、ドイツ)■近世
ニコラウス・コペルニクスが『天球の回転について』(1543年、ポーランド)で地動説を提示➡ヨハネス・ケプラーが惑星運動の三法則を発見(1609・1619年、ドイツ)➡ガリレオ・ガリレイが望遠鏡観測と落体実験(17世紀初頭、イタリア)により力学の実証化を推進➡アイザック・ニュートンが『プリンキピア』(1687年、イングランド)で運動の三法則と万有引力を体系化➡クリスティアーン・ホイヘンスが波動光学を展開(17世紀、オランダ)■近代
マイケル・ファラデーが電磁誘導を発見(1831年、イギリス)➡ジェームズ・クラーク・マクスウェルが『電磁気学論文』(1864年)で電磁場理論を統一➡ルートヴィヒ・ボルツマンが統計力学を構築(19世紀後半、オーストリア)➡アルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論(1905年)と一般相対性理論(1915年、ドイツ)を提唱➡マックス・プランク、ニールス・ボーア、ヴェルナー・ハイゼンベルクが量子論を確立(20世紀前半、ドイツ・デンマーク)■現代
量子力学の完成と量子電磁力学の発展(1920〜40年代、欧米)➡エンリコ・フェルミらが原子核物理学を発展(20世紀中葉、アメリカ)➡標準模型の確立(1960〜70年代、欧米)➡ヒッグス粒子の発見(2012年、CERN)➡重力波の直接検出(2015年、LIGO)により一般相対論の検証が進展
化学の歴史
■古代
古代エジプト・メソポタミアで冶金術と染料技術が発達(前3000年頃)➡ギリシアで四元素説(前5〜前4世紀)➡ヘレニズム期アレクサンドリアで錬金術の萌芽(前3世紀頃)■中世
イスラーム錬金術の発展(8〜12世紀、バグダード)でジャービル・イブン=ハイヤーンが蒸留技術を改良➡ヨーロッパ中世で錬金術が継承(12〜15世紀)➡パラケルススが医化学を提唱(16世紀、スイス)■近世
ロバート・ボイルが『懐疑的化学者』(1661年、イングランド)で元素概念を刷新➡アントワーヌ・ラヴォアジエが質量保存の法則を確立(1789年、フランス)し『化学原論』を刊行➡ジョン・ドルトンが原子説を提唱(1803年、イングランド)■近代
ドミトリ・メンデレーエフが周期表を発表(1869年、ロシア)➡アウグスト・ケクレがベンゼン構造を提案(1865年、ドイツ)➡スヴァンテ・アレニウスが電離説を提唱(1887年、スウェーデン)➡ギルバート・ルイスが共有結合理論を提示(1916年、アメリカ)■現代
量子化学の成立(20世紀前半、欧米)➡ライナス・ポーリングが『化学結合論』(1939年、アメリカ)で分子軌道理論を普及➡高分子化学の発展(20世紀中葉)➡超分子化学・ナノテクノロジーの進展(20世紀末〜21世紀)➡グリーンケミストリーと持続可能化学の台頭(21世紀)
生物学の歴史
■古代
アリストテレスが『動物誌』(前4世紀、ギリシア)で生物分類を試みる➡ヒポクラテス医学が体液説を提唱(前5世紀、ギリシア)➡ガレノスが医学理論を体系化(2世紀、ローマ)■中世
イスラーム医学の発展(10〜12世紀)でイブン・シーナーが『医学典範』を著す➡中世ヨーロッパで修道院医学が継承➡解剖学が徐々に復興(14〜15世紀)■近世
アンドレアス・ヴェサリウスが『人体の構造について』(1543年、ネーデルラント)で近代解剖学を創始➡ウィリアム・ハーヴェイが血液循環説を発表(1628年、イングランド)➡カール・リンネが『自然の体系』(1735年、スウェーデン)で分類学を体系化■近代
チャールズ・ダーウィンが『種の起源』(1859年、イングランド)で進化論を提示➡グレゴール・メンデルが遺伝法則を発見(1865年、オーストリア)➡ルイ・パスツールが細菌学を発展(19世紀後半、フランス)➡トーマス・モーガンが染色体説を確立(20世紀初頭、アメリカ)■現代
ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックがDNA二重らせん構造を発表(1953年、イギリス)➡分子生物学の確立(20世紀後半)➡ヒトゲノム計画完了(2003年、国際)➡CRISPR-Cas9技術の開発(2010年代)により遺伝子編集が実用化段階へ進展
医学の歴史
■古代
古代エジプト医学文書『エーベルス・パピルス』(前16世紀頃、エジプト)に経験的治療法が記録➡ヒポクラテスが『ヒポクラテス全集』(前5世紀、ギリシア)で体液説と臨床観察を体系化➡アリストテレスが生命観を自然学に統合(前4世紀、ギリシア)➡ガレノスが『自然の機能について』(2世紀、ローマ)で解剖知見と生理理論を総合し権威的体系を確立■中世
イスラーム医学の黄金期(9〜12世紀、バグダード・ペルシア)にイブン・シーナーが『医学典範』(11世紀)で診断・薬理を体系化➡イブン・アル=ナフィースが肺循環を指摘(13世紀、シリア)➡ヨーロッパ中世大学医学の成立(12〜14世紀、ボローニャ・パリ)でガレノス医学が講義体系化➡ペスト大流行(14世紀、ヨーロッパ)を契機に公衆衛生的対応が模索■近世
アンドレアス・ヴェサリウスが『人体の構造について』(1543年、ネーデルラント)で解剖学を刷新➡ウィリアム・ハーヴェイが『心臓と血液の運動について』(1628年、イングランド)で血液循環説を確立➡トーマス・シデナムが臨床観察医学を推進(17世紀、イングランド)➡エドワード・ジェンナーが種痘法を開発(1796年、イングランド)■近代
ルイ・パスツールが細菌原因説を提唱(19世紀後半、フランス)➡ロベルト・コッホが結核菌を発見(1882年、ドイツ)し『コッホの原則』を提示➡クロード・ベルナールが『実験医学研究序説』(1865年、フランス)で実験医学を理論化➡ジョセフ・リスターが消毒法を導入(1860年代、イングランド)➡ウィリアム・オスラーが近代臨床教育を確立(19〜20世紀転換期、カナダ・アメリカ)■現代
抗生物質の実用化(1928年ペニシリン発見、アレクサンダー・フレミング、イングランド)➡ワクチン技術の拡張(20世紀中葉)➡画像診断技術の発展(CT 1970年代、MRI 1980年代、欧米)➡分子標的治療と免疫療法の進展(20世紀末〜21世紀)➡パンデミック対応とmRNAワクチン実装(2020年代、国際)
生理学の歴史
■古代
ヒポクラテス体液説(前5世紀、ギリシア)➡アリストテレスが心臓中心説を展開(前4世紀)➡ガレノスが動脈・神経機能を理論化(2世紀、ローマ)■中世
イブン・シーナーが生理機能を医学理論に統合(11世紀、ペルシア)➡スコラ学的自然観の中でガレノス理論が維持(12〜15世紀、ヨーロッパ)■近世
ウィリアム・ハーヴェイが血液循環を定量的に証明(1628年)➡マルチェロ・マルピーギが毛細血管を顕微鏡で観察(1661年、イタリア)➡アルブレヒト・フォン・ハラーが刺激性と感受性を区別(18世紀、スイス)■近代
クロード・ベルナールが内部環境(ミリュー・アンテリウール)概念を提示(19世紀、フランス)➡イワン・パヴロフが条件反射を発見(1890年代、ロシア)➡ウォルター・キャノンが恒常性概念を提唱(20世紀前半、アメリカ)■現代
神経生理学の発展(20世紀中葉)でアラン・ホジキンとアンドリュー・ハクスリーが活動電位機構を解明(1952年、イギリス)➡内分泌学と分子生理学の統合(20世紀後半)➡脳機能画像法と神経回路解析の進展(21世紀)
解剖学の歴史
■古代
ヘロフィロスとエラシストラトスが人体解剖を実施(前3世紀、アレクサンドリア)➡ガレノスが動物解剖に基づき人体構造を体系化(2世紀、ローマ)■中世
ヨーロッパで人体解剖が制限的に実施(13〜14世紀、ボローニャ)➡モンディーノ・デ・ルッツィが『解剖学』(1316年、イタリア)を著す■近世
アンドレアス・ヴェサリウスが精密図版を伴う近代解剖学を確立(1543年)➡ガブリエレ・ファロッピオが耳・生殖器構造を詳細化(16世紀、イタリア)➡ジョヴァンニ・バッティスタ・モルガーニが『病気の座と原因について』(1761年、イタリア)で病理解剖学を創始■近代
顕微鏡解剖学の成立(19世紀、ドイツ・フランス)➡ルドルフ・ウィルヒョウが『細胞病理学』(1858年、ドイツ)で細胞病理説を提唱➡ヘンリー・グレイが『グレイ解剖学』(1858年、イングランド)を刊行■現代
電子顕微鏡の導入(20世紀中葉)➡発生学・組織学との統合(20世紀後半)➡三次元画像解析とデジタル解剖学教育の普及(21世紀、国際)
■解剖学
■古代
古代エジプトの医学文書成立(紀元前3000年頃、エジプト)➡古代ギリシア医学の体系化(紀元前5〜4世紀、ギリシア)➡ヘレニズム期に人体解剖研究が進展(紀元前3世紀、アレクサンドリア)➡クラウディオス・ガレノスが解剖学を体系化(2世紀、ローマ帝国)
■中世
イスラーム世界で医学が継承・発展(10〜12世紀、中東)➡ヨーロッパ中世大学でガレノス医学が権威化(12〜14世紀、西ヨーロッパ)➡大学で公的解剖が制度化(14〜15世紀、イタリア)
■近世
アンドレアス・ヴェサリウスが『ファブリカ』を刊行(1543年、バーゼル)➡ウィリアム・ハーヴィが血液循環を発見(1628年、イングランド)➡顕微鏡観察が医学研究に導入(17世紀後半、ヨーロッパ)
■近代
マリー・フランソワ・グザヴィエ・ビシャが組織学を確立(19世紀前半、フランス)➡マティアス・シュライデンとテオドール・シュワンが細胞説を提唱(1838〜1839年、ドイツ)➡ドイツ医学教育モデルが確立(19世紀後半、ドイツ)➡電子顕微鏡が開発され超微細構造解析が進展(20世紀前半、ドイツ)
■現代
ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックがDNA二重らせん構造を発表(1953年、イギリス)➡CTが臨床導入(1970年代、イギリス)➡MRIが臨床導入(1980年代、アメリカ)➡デジタル解剖学と三次元画像解析が高度化(21世紀、世界)

コメント